『大仏の胎内は異世界だった』牛久大仏

ある日、こんな写真を目にして衝撃を受けた。・・!?( ゚д゚)ポカーン

な、なんだこれは・・・見に行くっきゃねえ!!

思い立ったが吉日。1月24日、勤労感謝の日の翌日。日々勤労出来る事に感謝しつつ茨城県は牛久大仏(うしくだいぶつ)に行って参りました!

世界最大(※)の大仏

牛久大仏は、浄土真宗の一派である東本願寺派の霊園、牛久浄苑内に屹立する超巨大な仏像です。サブタイトルの※の意味は「ブロンズ製仏像としては」という但し書きがつくため。純粋に人型建造物として見た場合には世界で三番目の大きさとなります。

牛久大仏の基本情報

公式Webサイト
Wikipedia
Google maps


【住所】茨城県牛久市久野町2083
【営業】9:30〜16:30(場合により変動するので要確認
【料金】800円(12月〜3月は700円
【駐車場】無料
【問合せ先】牛久大仏 観光事業促進係(電話 029-889-2931)
【所要時間】約60分
【客層】若年者4割、高齢者6割、男女比6:4、単身者僅少

【個人的評価】1/5点
★★★★★:行かないと人生損してるレベル
★★★★☆:宿泊旅行の主目的になりうる
★★★☆☆:日帰り旅行の主目的になりうる
★★☆☆☆:宿泊/日帰り旅行の副目的になりうる
★☆☆☆☆:別件の用事で近くにあったら寄ってみたい
☆☆☆☆☆:可も無く不可も無く

・・・という訳で、「でけえ、ちょっと見に行くか!」というだけの理由で茨城くんだりまでやってきました。

自由の女神の三倍でかい大仏様

前回紅葉狩りに茨城県を訪れた時は常磐自動車道を利用しましたが、今回は自宅から約50kmとそこまで遠くないので、一般道を走ってゆきました。六本木ヒルズから牛久大仏まで約65km離れていますが、それだけの距離があっても見えるレベルの大きさなので、流石に近隣までくると山のようにそびえ立つ大仏が大迫力です。

施設内駐車場に車を停め、拝観料を支払ってチケットを購入、早速大仏様の元に向かいます。ちなみに大仏様の胎内に入る場合は800円、周囲の庭園と小動物公園の散策のみの場合は500円でした。(800円には庭園・小動物公園散策も含まれる)

入苑してすぐに案内板が立っており、全高120メートルと記載されています。しかし、これは基壇部と蓮台部を含んだ高さなので、大仏様自身は100メートルという事です。なので、六頭身ではなく五頭身という事に・・・まぁ、俺も頭大きいので大仏様のスタイルをどうこう言えないんですけどね( ´_ゝ`)

かの東大寺の大仏が15メートル、自由の女神が40メートル。台座を含めると自由の女神の丁度三倍の高さを誇るという事になります。東大寺の大仏は幼い頃に観に行ったことがあり、大きかったという事だけはよく覚えています。自身が幼かった為相対的により大きく感じるという事もあったでしょうが、今目の前にある牛久大仏の10分の1の大きさに過ぎない事を思うと、やっぱり思い出というものは美化されたり誇張されたりするものなのかなぁと考えてしまいますね。

それにしても自由の女神って思ったより小さかったんだな〜。閑話休題。

案内板の隣には1/1000のボリュームの頭部と、実物と同じという螺髪(頭のアレ)が設置されていた。高さ20メートルの顔が1/1000になるとたったの2センチになってしまうので、体積がという事だろうか?でも普通こういうのって体積じゃなくて長さを尺に使って表記するもんじゃないの?「本物はこれの1000倍もあるんだぜ凄いだろ?」と大きい数字を使いたい感じがちょっとイラッときたw サプリなんかのビタミンC 1000mg配合という謳い文句に近いものを感じる。1gと書くより凄そうに見えるっていうアレ。

それにしてもこの縮小模型の螺髪がえらいツンツンしててパンクな感じなんだけど、そういうもん?なんか剣山みたいw

その隣の螺髪は子供がう○ことか言いながらペシペシ叩いていて、それを見ながら「う○こって漫画的に描くと三段だけどこれは四段だなぁ」とか考えてしまって笑いをこらえるのが大変だった。一人で観光中に笑ってたら怪しすぎる。一人旅の意外なデメリット見つけてしまったわ・・・

200kgもの重さの螺髪を480個も頭に載せるなんて、大仏様も中々大変だな。関係ないけど俺最近肩が凝るんですよね。マッサージ受けてみようかな(´Д`)

全ての生きとし生けるものの海

先に進むと、門なのか建物なのかよくわからないもの(発遣門)が見えてきます。

発遣門の中にはお賽銭箱と鐘があります。鐘を鳴らし、お賽銭を投じて、合掌して先に進むと大仏様へ一直線に伸びる道に出ます。少し進んで発遣門を振り返ると、2階部分に金色の仏像が安置されているのが見えました。この大仏ストリートの左手には群生海と呼ばれる池があります。

「ほう、水辺を埋め尽くす四季折々の花々とな」と意気揚々と向かってみたらこれ。

大仏ストリートの右手には花畑と梵鐘があります。子どもたちが仲良く鐘を突こうとしていたけれど、撞木が鐘まで届かず四苦八苦していて微笑ましかった。来るまでは勝手「高齢者が殆どなのでは」と考えていたけれど、意外と若い人や子供連れの人も多かったなぁ。

花に関しては時期が悪かった・・・。まぁ、苑内に展示されていた四季毎の様子を収めた写真パネルを見ると確かに綺麗だった、とフォローしておきます。

この表情といい、頭頂が避雷針でとんがっているところといい、ちびまる子ちゃんの永沢君を想起してしまう。

日本最大?の香炉。そこそこ線香は立っていて煙も結構出てきていたけど、匂いはあまりしなかったな〜。

本願荘厳の庭

横超の橋を渡ると、右手に庭園があります。

この浄土式庭園の池には多くの鯉がおり、餌を買って与える事が出来ます。鯉を見るたびに思うけど、鯉の食欲って凄いよね・・・(;´Д`) ほとりにはベンチもあり、まったりしている人も居ました。大仏ストリートに戻ると、もう大仏様は目の前です。

いざ、大仏様の胎内へ

基壇部の周囲をまわって入口を探します。・・・そう、この大仏様、中に入る事が出来るのです。土足厳禁なので靴を脱いで用意されたビニール袋に入れ、入口でチケットをもぎられると部屋に通されます。この部屋に一定人数が集まったところで入口の扉が閉じられ、照明が落とされ真っ暗闇の中でなにやらナレーションを聞かされてから先に進む事が出来るようになります。

光の世界(大仏様1階)

こ、これが大仏様の胎内か!

部屋を出ると、まず想像していた雰囲気(お寺の中のような落ち着いた感じ)とはかけ離れた雰囲気に驚かされます。なんか光る仏像が一杯いる。しかも色が変わるぞ!

大仏様の胎内は異世界だった・・・Σ(゚Д゚) 何気にこれが今回一番の衝撃だったかもしれないw

知恩報徳の世界(大仏様2階)

1階には特に見るべきものはなく、階段で2階へ。なにか匂いがあると思ったら蓮の匂いだったらしい。

大仏様の中で1階とか2階とかいう言い方が面白い。

牛久大仏は鉄骨を組んで、周囲を銅板で覆うようにして建造されています。それ故に見た目に反して中身はスカスカで、総重量4000トンのうち鉄骨が3000トン、銅板が1000トンとの事。銅板同士の間には隙間があり、気温や気候の変化に耐えられるように余裕をもたせているんだそうな。

でかい豆があるなと思ったら親指だったw

この後はエレベーターで一気に高層まで昇っていきます。

霊鷲山の間(大仏様5階)

エレベーターで85メートルあがり、5階の霊鷲山(りょうじゅせん)の間に到着。エレベーターを操作するエレベーター婆さ・・・ガールによると、27階相当の高さらしい。ここは展望エリアとなっており、大仏様の胸元などに設けられたスリットから下界を覗き見る事が出来ます。スリットこれ。胸元の。見えます?

また、仏舎利(仏教の開祖である釈迦の遺骨)が安置されており、参拝が可能。「え?お釈迦様の遺骨?すげえ・・・」と思ったのだけれど、帰ってから調べたら仏舎利はものすごく細かくされて、今や全世界8万を越える寺院などに配分されているそうだ。

天気が良ければスカイツリーや富士山が見えるというのですが、残念ながら遠方は霞んで何も見えませんでした。雲ひとつ無いスーパー良い天気だったのに・・・(´・ω・`)

それにしてもスリットちっちゃい。凄いがっかり感。なんかあんまり景色も良くないし・・・。一応スリットは四方向に設けられており、東西南北を望む事が出来るようになっています。気を取り直して螺旋階段を降りて4階へ向かいましょう。

霊鷲山の間(大仏様4階)

ここはいわゆるお土産コーナー。線香やアクセサリー等を販売しています。何かを買うつもりは無かったし他に見るものも無いのでさっさとエレベーターに乗ってしまいました。

蓮華蔵世界(大仏様3階)

エレベーターを降りるとそこは3階。蓮華蔵世界(れんげぞうせかい)と呼ばれる間で、奉安された胎内仏を永代供養するところです。胎内仏には大小二種類あって、大きい方は百万円、小さい方は三十万円だとか。タイ?かどこかの、全く読める気がしない言語で奉安されたものも結構ありました。3300体の胎内仏が収められているそうです。

知恩報徳の世界2(大仏様2階)

階段で2階に戻ってきます。最初に来た時とは違うところですね。

これで大仏様の胎内巡りは終了。この後はまた階段を降りて1階に下り、出口から大仏様の外に出ました。

小動物園

外に出て大仏様を見上げると、丁度飛行機が。高度が低かったようなので空港が近いのかな。ぐぐったらここから40km弱の距離に成田空港がある事がわかった。近いなー。背中にスリットが見えますね。

小動物園なるものがあったのですが、いまいち興味をそそられなかったので中には行っていません。子供連れで訪れた場合は喜ばれるかもしれないですね〜。

牛久大仏総括

これだけデカイ人型建造物を見たり登ったりする機会は中々無いと思うので、日帰りで行けるのならば一回くらいは行ってみるのも良いかなという感じ。ただ、そこまで猛烈にオススメする程でも、無いかな。。。俺自身に信心が無くて仏様と言われてもあんまり感じるところは無かったのですが、信心深い人であれば全く違う感想となるのかもしれませんね。バチがあたりそうですが、今回は単純に「デカイ大仏様ちょっと見てみたい」という好奇心以外の何者でもない動機で訪れたのでこういう感想になってしまいます。

施設内には食事処もあり、この日はバイクでツーリング中に訪れたと思わしきライダーが沢山居ました。お昼時だったので俺もここで食事をとろうか悩んだのですが、次の目的地に向かう途中で何か探す事にしたので美味しいのかどうかは不明。

先述の通り、高齢者が多そうというイメージを抱いていましたが実際には20代30代の若年層も結構な割合居ましたね。子供連れも多く、一種のテーマパーク的な扱いになっているのでしょう。

さて、この後は前々から一度行ってみたかった「筑波宇宙センター」を訪れます。その模様はまた別の記事で紹介したいと思います。以上、牛久大仏でした!

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