ルーフボックスを取り付けてみた。

前の記事ではMINIにベースキャリア(別名:ルーフキャリア)を取り付けるところまでを書きました。この記事では、その上にルーフボックス(別名:ジェットバッグ)を取り付ける模様を紹介します。

スキー板の積載方法の検討

今回ルーフボックスを購入したのは、前の記事でも書いたようにスキー板を車の上に載せる為です。ハッチバックのMINIの荷室はとても狭く、短いファンスキー(ショートスキーやスキーボードとも言うらしい)であればまだしも、普通のカービングスキーの板を車内に収める事はとてもではありませんが無理です。助手席と後部座席を倒せば、前から後まで縦断するカタチで載せる事は出来なくも無いでしょうが・・・まぁ、無理矢理過ぎるし、だいいち危ないし。無理はせずに屋根の上(ルーフ)に載せて運ぶ方法を検討しましょう。

その手段としてメジャーな方法は2つあります。

  • ルーフボックス:箱をルーフに固定してその中に入れる
  • スキーキャリア:板を剥き出しのままルーフに固定する
どちらも一長一短ありますね。それぞれの特徴を簡単に列挙してみましょう。

ルーフボックス

  • 中に入れたものが汚れない
  • 板以外にもストックやブーツも入れる事が出来る
  • キャンプ用品など、スキーに無関係なものでも入れられる
  • 車から降ろした場合に、置き場所の確保が必要
  • 価格が高い

スキーキャリア

  • 手軽に板を載せられる
  • 車から降ろした場合に、ルーフボックスよりも場所を取らない
  • ルーフボックスに比べて安い
  • 用途がスキー・スノボに限定される
  • ブーツやストックは載せられない
  • 載せた板が汚れる

・・・とまぁ、お互いの長所と短所が逆転するような関係である事がわかります。ここで一番の問題となるのは、オフシーズンの扱いです。どちらを選ぶにせよ、スキーをしない夏秋のオフシーズンには取り外しておきたいと考えています。車がSUVとかであればともかく、ハッチバックのMINIには似合うとは個人的には思えない為です。しかし・・・

ルーフボックスでけえwww

そうです。でけえwwwんです・・・。スキー板はカービングスキーであれば、俺の場合165cm前後の長さになるでしょう。それが入る長さで、車体の小さなMINIにとって少しでも不格好さを軽減する為に出来るだけ小さなもの。そういった条件でルーフボックスについて調べてみました。昔の厚みのあるおデブなルーフボックスのイメージしか無かったのですが、今は結構スリムで格好良いルーフボックスもあるのですねー。こんなのとか(※)。

※この写真は5ドアの大きなMINIなので相対的にスリムに見えるというのもある

でも、それでもやっぱりデカイんです。MINIに取り付けた状態が不格好になってしまうのはともかく、オフシーズンの置き場所に困るのは頂けません。ベランダには置きたくないし(※)、部屋に置くにはゴツすぎる。じゃあスキーキャリアしかないか、と一度はスキーキャリアでほぼ決定していました。

※通常、集合住宅のベランダはエレベーターホールやエントランス同様共用部分とみなされる為、本当は私物を置いたら駄目です

でも車内に置くと嵩張るブーツも載せられるルーフボックスの方がやっぱりイイ・・・。でもでも、オフシーズンにルーフボックスを置く場所なんて無いし・・・。とウジウジ悩んでいたところ、とあるルーフボックスと出会ったのであります。

折りたためるルーフボックス

それはTHULE社のRanger500。

通常ルーフボックスといえばハードシェル、つまり硬質な素材で成形してつくられた固いものが一般的ですが、このRanger500はソフトシェルです。ビニールボートと同じような素材で作られており、車から下ろした時には折りたたんで体積を小さくする事が出来ます。完全防水ではありませんが、多少の雨雪であればほぼ問題にならないくらいには防水性を持っており、普通に雪山に行って帰ってくるくらいの用途であれば大丈夫でしょう。

多分・・・。

経年劣化でどうなるかという心配はありますが、そんな中身がビショビショになってしまう程の劣化は数年やそこらでしないでしょう。

多分・・・。

そもそもスキー板を入れる事を想定して販売されているものなので、雪山に持っていく用途に問題は無いはずです。

これはまさに「置くとこねーけどルーフボックス使いたいんだよ!!」という俺の様なワガママな人間をターゲットに絞りこみまくりなニッチな製品ですね。いや、ニッチではないはず・・・同じ事を考えている人は沢山居るに違いない。早速使用者の感想を探して読みあさりました。ざっくり列挙すると・・・

  • 完全防水じゃないけど中身が濡れる事は無かったよ
  • オフはしまっておけるから便利だよ
  • たたんでもやっぱりデカイことはデカイよ
  • ジッパーすげえ硬くて開け閉め大変だよ

こんな感じでした。特に大きな問題は無いと判断し、早速ポチりました。ソフトシェルだしちょっとは安いのかなと思いきやそうでもないのでお財布に強烈なダメージを喰らいましたが、車に関するものってのは何でも金がかかるのだという覚悟が無ければ車なんて持てませんからね。

箱でかすぎワロタ

数日後、ベースキャリアと一緒に届いた箱を見て固まる俺。でかすぎわろた・・・

呆然。・・・あ、折角だからもう一枚(^ω^)

この流れどっかで見た?前の記事で同じ事やってました。それでは早速梱包を解いてみます。

箱には折りたたまれた状態で収納されていました。折り畳み状態の寸法はざっくり、190cm × 30cm × 30cmといったところ。まぁ、ちょっと太い柱みたいな感じですかね。30cm四方の太さというのは、部屋の中で見るとやはりそれなりに太いです。重量は約10kg。取っ手がついており、片手で持てます。

▲取っ手。ちょっと太くない?w

上の写真でわかるかと思いますが、取っ手も太いです。折りたたんだ後、この様にしてマジックテープでまとめる事で折り畳み状態を保持すると同時に取っ手としても使えるようになっている訳ですが、若干無理矢理感があります。太さというか幅があるので、手のひらの大きさ的な問題で成人男性なら多分片手で大丈夫ですが、女性だと両手で掴まないと持てないかもしれません。

ベルトはスキー板などの内容物がボックス内で暴れないように固定するもの、その他はボックスをベースキャリアに固定するためのものです。

MINIに取り付けてみる

という訳でMINIに取り付けていきます。サクッと流して紹介します。

1. ベースキャリアの上に載せ、位置を調整

このRanger500には右開きタイプと左開きタイプのものがあるのですが、左開きタイプのものはもうどこも在庫が無いようなので、泣く泣く右開きタイプを購入しています。基本一人で乗っているので、助手席側に荷重がかかるように設置出来る左開きタイプの方が良かったんだけどなー・・・

リアのハッチを全開にした時、ボックスに当たってしまう事のないように前後位置も注意します。

▲右開きタイプなので運転席側に寄せるはめに・・・

▲ハッチオープン時の事も考えておくこと

2. スキーベッドにイージースナップを装着

イージースナップというのは、先ほどの内容物の中にあった青いものです。スキーベッドはえーっと、名前の通りボックスの中でスキー板なんかを寝かせる台みたいなもの。この写真でボックスの中に置いてある灰色の物体がそれ。このルーフボックスは折りたたみ式であるが故に、スキーベッドを横に渡すことで強度をもたせるような作りになっています。そして、そのスキーベッドに取り付けたイージースナップを使ってベースキャリアに固定する仕組みです。

▲スキーベッドの溝にイージースナップをはめ込んで…こんな感じになる

今回は写真のように立てるカタチでスキーベッドを利用しましたが、溝は他の面にもあるので、ベッドを倒して使う事も出来ます。例えば夏にキャンプ用品を積むなどの用途でボックスを使う際は倒して設置した方が良いでしょう。

3. ベースキャリアに固定する

写真を撮っていませんが、ボックスの下部には穴が沢山あいています。イージースナップ底面に2つのポッチがあるのが先ほどの写真からもわかると思いますが、このポッチをボックスの穴に通すようにします。この時、2つのポッチの間にベースキャリアのバーが入るようにしておく必要があります。位置調整が出来たら、次の写真のようにイージースナップのロックを解除し、U金具をバーの下から差し込みます。

▲赤い部分を上に引っ張ってロックを解除。捻るとU金具を下から差し込める様になる

ベースキャリアとルーフの間の隙間が狭い車はここでちょっと苦労するかもしれません。MINIの場合狭いのか広いのかわかりませんが、車高が低いので、ボックスを片手で持ち上げながらの作業も容易な為特に苦労はしませんでした。

U金具を差し込んだ後は逆の手順で捻ってロックをかけると、しっかりと固定されます。確かにイージーでした。外すのも簡単に出来たので、ボックスの着脱は短時間でささっと出来そうです。これを4箇所で繰り返せば、設置は完了です。超簡単!!

ダサ・・・いと思ったけど意外とイイんじゃね?

という事であっさり装着が完了してしまいました。

最初は「うーん、やっぱりダサいかな〜」なんて思ったのですが、見慣れてくると段々これはこれでアリな気がしてきました。自分の車なのでバイアスがかかっているかもしれませんw ビニール製(多分)であるが故に安っぽさも醸し出していますが、ハードタイプに比べてより強くアウトドアっぽい雰囲気が感じられる気がします。けどまぁ、やっぱり車体に対して長いのでアンバランスさがあるのは否めませんね。

▲運転席の視界には入ってこない

ハッチに干渉しないようにした結果、結構前にせり出す感じになってしまいました。「あー、こりゃもうちょっと後に下げないと駄目かな?」と思ったのですが、実際に運転席に座って確認してみると全く見えません。ハンドルにへばりついて上を見上げると見えますが、これなら全然OKです。むしろ条件によっては真上からの日光を遮るサンバイザーにもなってくれて良いんじゃないでしょうかw

フタがちょっと・・・

さて、装着後の写真をみて気づかれた方も居らっしゃるかもしれませんが。フタがちょっとアレです。

▲これ絶対雨水溜まるやん!!

ジッパーを閉めても、フタの中央部が自重に負けてヘニャっと落ち込んでおり、非常に格好わるい。格好わるいだけでなく、このままでは雨水が溜まってしまいそうです。

しかし!購入前の調査で、解決策を伝授してもらっていたので心配は無用です。その解決策とはコレだ!!

▲水着のチャンネーに何とかしてもらおう。安上がりだけど効果的

リアルスイカバルーン
イガラシ
5つ星のうち4.0
¥587 (2022.03.26 時点)

水着のチャンネー売り切れてたのでこっちを紹介。あえて雪山にスイカ持ってくスタイル。

顔を真っ赤にして膨らませて、中に放り込んでおくだけです。100均のビーチボールだとすぐ駄目になるそうなのでAmazonで500円くらいのをポチりました。

▲これで大分マシになったはず

入れて、ジッパーを締めると中央部が軽く盛り上がった感じになります。「ビーチボール使うといいよ」と助言くれた見知らぬ人、ありがとう!!ここでは1個しか入れていませんが、前後に2個の方がいいかもしれません。まぁ、当面はこれでいきます。

その他

ジッパーを締めた後、ボックスの前方で2つのスライダーを繋ぎ、南京錠でロックをかけられます。

▲付属の南京錠で施錠後、カバーを被せてデカいバックルで固定

尚、このルーフボックスは容量を拡大させる事が出来ます。この写真で、フタの裏にグレーの部分があるのがわかりますね。フタの表側からジッパーを開いてやる事でこのグレーの部分だけフタの面積が広がり、より高さのある物も入れられるようになります。開いた状態の写真は撮り忘れましたが、中々の容量アップになります。見た感じ、スキー板・ストック・ブーツを3セットくらいは入れられそう。ブーツを一部車内に置く事で4セットはいけそうです。

細身のカッター程度では簡単には裂けないと思いますが、ごついカッターだといずれ暴かれるでしょう。・・・そんな事をされるような治安の悪い場所ではないと信じたいですが、それでも中に大事なものを入れっぱなしにするのは当然NGです。スキー板は毎回ちゃんと家に持ち帰りましょう。普段、何も入れない時は前述の通りビーチボールを入れておく事にします。

ようやく足も動くようになってきました。最初に診てもらった時に「一週間くらいで良くなるよ」と言われてからはや1ヶ月半・・・。まだダッシュは出来ないものの、まったりとテニスが出来るくらいには快復してきました。もう3月も目前、日によっては春の陽気まで感じられる程です。が、まだスキーシーズンは終わっていません!この週末にスタッドレスタイヤに履き替え、スキー板を買ってきます。その翌週の土曜日にタイヤの皮剥きを兼ねて小旅行して、日曜日に日帰りでどこかに滑りに行けたらいいなー!と思っています。

今からスタッドレスタイヤを買うなんて我ながら馬鹿かと思いますが、スキー場の多い長野の方は4月でも雪が降る事があるそう。いずれにせよ、はやく滑りに行きたいものです。以上、ルーフボックスの選定と取り付けについてでした。

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