【大人向け日本昔ばなし】蟲師が好きすぎた話

先月、アニメのBlu-ray Disc BOXを購入しました。元々俺はアニメは観る方ではなく、観るとしてもジブリ映画くらいのものでした。小学生の頃はドラゴンボールや幽遊白書あたり観ていましたが、中学生になってからはさっぱり。十数年近くアニメからは遠ざかっていた事になりますが、今はわずかながらアニメを観るようになってきました。そのキッカケというのは、蟲師というアニメを知ったことでした。

蟲=?

蟲、といってもいわゆる虫や昆虫とは違います。どちらかといえば妖怪のようなものでしょうか。人間は系統樹の末端にあり、そしてその末端は人間以外にも様々な種の生物が存在しており。それらが系統樹の根っこに向かって遡ると哺乳類や魚類などのような大きなジャンルにまとまっていき、それらがさらに動物や植物となり、さらに遡っていくと全ての生命の源的なものに収束していきます。現実の世界では、これが地球に最初に誕生した原初の生命体、全ての祖先という事になる訳ですが、蟲師の世界ではもうちょっとファンタジックに、「生物でも物でもない、生命そのもののような存在」という言い方をしています。これが蟲という訳で、様々な種類が存在し、超自然的な力をもって人間だけでなく自然に対しても大きな影響を及ぼす事がままあります。

「蟲師」は、そういった様々な影響が人間に何らかの害を及ぼす時、原因となる蟲を屠ったり、その他の解決手段を探って事態の解決をはかる存在であり、作品としての「蟲師」は蟲師のギンコを主人公として、様々な現象とその対処の模様を追いかける物語です。尚、蟲は見る事が出来る人とそうでない人とがおり、蟲や蟲師の存在も広く認知されている訳ではないという設定になっています。原因のわからない奇病やおかしな自然現象が発生して悩まされているところに、その噂を聞きつけたりたまたまだったりしてギンコがやってきて、調査して、蟲が原因である事をつきとめ、解決方法を探っていく。ほぼ全ての話はこの流れで進行していきます。

ストーリーや、蟲がもたらす異変にどのようなものがあるのかについてもう少し知りたいという人は、wikipediaにあらすじのあらすじみたいなものがあるので見てみると良いでしょう。

▲登場人物はみな和装。風景の書き込みや登場人物の絵柄がイイ感じ

▲登場する女性・女の子が綺麗・可愛い( ー`дー´)キリッ

あ、そういえば肝心の蟲が出ているシーンを撮っていなかったな。まぁ、色々な姿形、大きさの蟲が出てきます。

背景となる時代は、作者曰く「鎖国を続けた日本」もしくは「江戸期と明治期の間にある架空の時代」とのこと。登場人物はギンコを除き全員が和装で、描き込まれた豊かな自然や村の様子、登場人物達の生活の様子がノスタルジックな気分に浸らせてくれます。Googleで画像検索するとどんな雰囲気の絵柄なのかが少しわかると思います。

バトル物ではない

先ほど「蟲を屠る」と書きました。でも、それは一般的な「蟲師」の話で、本作の主人公であるギンコは「極力屠る事はせず、蟲と共存出来る方法をとっていきたい」というスタンスです。故に、作品全体を通して何やら激しいバトルが繰り広げられるというような事はなく、基本的には終始一貫して落ち着いたストーリーと音楽、そして絵柄でまったりと観賞出来る内容になっています。登場人物たちのしゃべり方にもそれが現れており、落ち着いたトーンで淡々と話す事が多い。この雰囲気というか空気感は癒やし効果抜群です。

ここで、蟲師を一言で表すのにピッタリな言葉を思いついた。「大人向け日本昔ばなし」。小さな子どもが観るよりは、大人が観た方が楽しめるタイプの内容ではないかと思います。

どこから観てもOKな手軽さ

現在DVD/Blu-rayで販売されている蟲師は26話で構成されていますが、他の多くのアニメ作品とは異なり、蟲師は1話完結型で、ごく一部の話を除いて時系列も特に定まっていません。だから、どの話から観ても良いし、話数を遡るようにして5話→4話→3話という観方をしても全く問題ありません。これは個人的には非常に好ましい形態です。連続している形態だと、途中で少し間があいて観られない期間があるとそれまでのストーリーを忘れてしまったりするし、「少しだけ観たい」時に気軽に観られないからです。

蟲師はレギュラーが非常に少なく、全26話のうち何度も登場する人物は3人しか居ません(多分)。しかもそのうち2人は、ほんの2つか3つの話に出てくる程度で、実質レギュラーは全ての話に登場する主人公のギンコただ1人という状態。だからこそ、どこから観ても大丈夫、ストーリーがわからなくなるという事はない、のです。

▲Disc1の収録内容。ナンバリングが無いので好きな順に観てOK

1話完結型ならば、ふと思い立った時に適当に選んだ1話だけを観て終わりという観方が出来る。疲れた日の終わりに1話だけ観賞して癒され、リラックスしてから就寝するのが好きです。1話完結型の利点は他にもあります。

  • とりあえず2、3話程度観て、その作品が自分の好みに合うかどうかを判断出来る
  • とりあえずちょっとだけレンタルして借りてみるという事が出来る

・・・というわけで是非、興味を持たれた方はレンタルして試しに少しだけ観てみて欲しいな、と思います。リアルに知り合いの人ならば言ってもらえればBlu-rayDiscBOXお貸しします(っ・ω・)っ

DVDとBlu-ray

実は蟲師、DVDは揃えて持っていたのです。DVD-BOXではなく、DVDが2枚ずつセットになった「特装版」という形態で販売されていたものを揃えたので、箱がまぁ場所を取って仕方がない。ハードカバーの本何冊分かというレベル。本棚を随分圧迫しており、中々新しい本も買えない状態でした。

それでも、それ以上に蟲師が好きだから別に良いやと思っていたのですが、2013年の12月、蟲師のBlu-rayDiscBoxの廉価版が期間限定生産で発売される事になりました。DVDではDiscが9枚もあり、さらに箱がやたらにでかかったのですがBD廉価版では4枚の上にスリムケースという事もあり、購入を決めました。DVDをYahoo!オークションで売り、購入資金に当ててBD-BOXを購入。

蟲師 二十六譚 Blu-ray BOX(Blu-ray Disc)
長濱博史(監督), 馬越嘉彦(監督)ほか
5つ星のうち4.7
¥72,478 (コレクター商品) (2022.03.26 時点)

そして到着。スリムすぎ!

Blu-rayになって画質や音質がDVDのそれと比べて格段に良くなったかというと、画質に関しては残念ながら然程の差はありません。蟲師はSD画質で制作されている為です。ただし、元々蟲師はちょっと古い時代を表現するためか意図的に滲みやボケを利用しているっぽいところがあるので、幸い?SD画質である事は気にならないと思います。あ、オープニングやエンディングで挿入される製作者の氏名なんかの文字は綺麗になってますね。音質に関しては、筆者がリアルに耳が悪い事もありその違いを判断する事は出来ませんが、Amazonの評価なんかを読んだ限りではかなり良くなっているらしいですね。

蟲師2期放送決定!!

蟲師は実は2005年のアニメです。もう8年も前です。8年って・・・。しかし、その8年後の今年1月4日、蟲師特別編として1時間のスペシャルが放映されました。勿論俺もしっかり録画しながら視聴しましたよ!

かねてより評価の高かった蟲師のスペシャルが突如放映されるとあってネットでもそれなりに騒がれていました。
「何故今頃になってスペシャルを?」
「そういえば先月(2013年12月)、突如Blu-rayBOXの廉価版が発売されたよね」
「もしかして2期の発表あるんじゃね?」
「いやいやまさか・・・」

スペシャルの放送終了後、そのまさかは現実のものとなりました。TVアニメ『蟲師 続章』公式サイト
嬉しいねー!!楽しみすぎます。早く観たいなー!!

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