やっと納車された! 前車のMINIを車検に出すためにディーラーに預けに行ったついでにBMW X1を見ていて、気がついたら契約していたのが9月11日。あれから約1ヶ月が経過した10月22日、ようやく納車されました。
紅葉も楽しめるし気温もちょうどよい、秋晴れの際にはカラッと気持ちのよい空が望めるこの時期はドライブにはうってつけ。この時期のうちに納車が間に合ってよかった。この記事では納車されたX1について紹介していきます。
BMW X1について
BMW X1は、日本国内ではモデルが4種にそれぞれデザインラインが2〜3種で計11種がラインナップされています。このうち、購入したのはxDrive20i xLineです。
モデル | デザインライン |
---|---|
X1 sDrive18i | Standard |
xLine | |
M Sport | |
X1 xDrive18d | Standard |
xLine | |
M Sport | |
X1 xDrive20i | Standard |
xLine | |
M Sport | |
X1 xDrive25i | xLine |
M Sport |
モデルはエンジンや駆動方式の違いといった車自体の基本的な性能が異なります。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 |
---|---|---|---|
sDrive18i | 1,498cc直列3気筒DOHCターボ 100kW(136ps)/4,400rpm 220Nm(22.4kgm)/1,250-4,300rpm |
6速AT | FF |
xDrive18d | 1,995cc直列4気筒DOHCディーゼルターボ 110kW(150ps)/4,000rpm 330Nm(33.7kgm)/1,750-2,750rpm |
8速AT | AWD |
xDrive20i | 1,998cc直列4気筒DOHCターボ 141kW(192ps)/5,000rpm 280Nm(28.6kgm)/1,250-4,600rpm |
8速AT | AWD |
xDrive25i | 1,998cc直列4気筒DOHCターボ 170kW(231ps)/5,000rpm 350Nm(35.6kgm)/1,250-4,500rpm |
8速AT | AWD |
どうやら最も人気が高いのは一番価格的に手頃感のあるsDrive18iらしいのですが、自分の場合は雪山にも行くのでFF(前輪駆動)ではなくAWD(四輪駆動)が望ましかったため選択肢から外れます。また、基本的に乗員は自分1人、乗っても2人なので最高モデルのxDrive25iは性能過剰、そうでなくとも価格的に厳しい。という訳で選択肢はディーゼルエンジンを搭載するxDrive18dとガソリンエンジンのxDrive20iの2つです。ディーゼルエンジンにも興味はあったのですが、最終的にはガソリンエンジンに決めています。その理由を幾つか挙げてみます。
(1)ディーゼルエンジンには特有のガラガラ音や振動があり、静粛性や振動等による走行時の高級感はガソリンエンジンの方が上であること。
(2)雪山にも行くので軽油は寒冷地では凍結する事が懸念されること。寒冷地のガソリンスタンドで扱っている軽油であればその心配はありませんが、居住地である埼玉県で入れた軽油では不安がつきまとう事になります。
(3)高速走行時は馬力の高いガソリンエンジンの方が余裕のある走りが出来るため、先述の(1)も相まって運転者の疲労が小さくすむと予想されること。
逆にディーゼルエンジンの方が優れる点としては街中などでの低い速度域でのトルクの高さによる扱いやすさや、軽油の安さ及びリッターあたりの走行距離が長い事による燃費の良さなどが挙げられます。
尚、各モデルの違いにはエンジンや駆動方式・変速機だけでなく、標準装備されているオプションの違いもあります。最高モデルのxDrive25iは様々なオプションが標準で装備されており、逆にベーシックグレードのsDrive18iはエアコンがオートマチックではなくマニュアルであったりといった具合です。詳細はBMWのカタログを参照して下さい。
さらに各モデルごとに2〜3種のデザインラインが設定されています。内外装のデザインだけでなく、標準装備の内容も微妙に異なっています。
デザインライン | 概要(BMW公式プレスリリースより抜粋) |
---|---|
Standard | - |
xLine | BMW X モデルとしての逞しさをさらに強調した内外装品を数多く採用 |
M Sport | ダイナミックなスタイリングを強調する、BMWのハイ・パフォーマンス・モデルである M モデルを手掛ける BMW M社が開発した専用装備を採用 |
M Sportは名前からも想像がつくようにスポーティさを表現したパッケージとなっており、顔つきも何となくいかつかったり、その他のデザインラインと比べるとサスペンションが少し固めでよりスポーツ走行に適した味付けがなされていたりします。これまた違いについての詳細はBMWのカタログで確認出来ますので割愛します。
画像で見比べると次のようになります。白い方がxLine、青い方がM Sport。
この中から自分が選択したのはxLineです。エアコンがマニュアルであるなど、装備に見劣りのするStandardはこの価格帯の車で選ぶ選択肢は自分の中に無かったので、実質xLineかM Sportかという事になるのですが、この2つはどちらも良いところがあって結構悩みました。個人的に優劣をつけると次のような感じ。
価格(安さ) | xLine > M Sport |
フロントのデザイン | xLine > M Sport |
リアのデザイン | xLine > M Sport |
インテリアのデザイン | xLine > M Sport |
標準ホイールのデザイン | xLine < M Sport |
ステアリングホイール | xLine < M Sport |
シート形状 | xLine < M Sport |
乗り心地 | xLine > M Sport |
最終的には「どっちも甲乙つけがたいなら安い方にしよう…」ということでxLineに落ち着きました。価格差はおよそ19万円です。デザインに関しては、個人的にはxLineのようにボディ下部には樹脂部分があった方がSUVらしさを感じられるように思います。一方でこの樹脂部分が気に入らないといってボディと同色にペイントして目立たなくさせる人もいるようなので、本当にデザインの好みって人それぞれですね〜。
ステアリングのデザイン自体はxLineの方が好きなのですが、M Sportのステアリングは握る部分の経が若干太めで扱いやすそうなのが魅力的です。乗り心地に関してはM Sportの試乗はしていないので推測になってしまいますが、M Sportは先述の通りサスペンションが硬めである事から路面の凸凹の影響を受けやすいらしいです。試乗した人のレビューを読むと異口同音にxLineの方が乗り心地が良いと言っているので、そうなのでしょう。前車のMINIとは異なり、SUVであるX1はあまりスポーティな走りを求めるタイプの車ではないと考えているので、それよりは乗り心地が良いという事の方が魅力的でした。
写真いろいろ
シートは標準のもので、ファブリック&合皮(多分…標準で本革という事は無いんじゃないか?)。合皮とはいえそんなに安っぽい感じはしない。ファブリック部分は安っぽいけれども。このシートはBMWにしては若干小さめなつくりになっているらしいですが、175cmの自分が座っても特に小さいなぁとは感じないので、むしろ日本人には合ったサイズなのかも?
▲モニターやセンターコンソールがドライバーオリエンテッドなデザインになっている
▲ETC車載器はルームミラーに内蔵
xLineの標準ホイールは18インチのYスポークデザイン。正直に言うと、最初にカタログでこれを見た時はダサいと思いました。xLineを買うならオプションホイールもしくは社外品のホイールに履き替えたいなぁとまで考えていたのだけれど、ディーラーで実物を見てみると意外と悪くないように感じられ、結局標準ホイールのままです。
▲カタログでは微妙だと思ったが、実物を見ると意外と悪くない
荷室はMINIと較べて大幅に広くなりました。奥行き86cm、幅は手前が132cm、奥はタイヤで狭まるため100cm。トノカバーまでの高さは45cmで、トノカバーは取り外し可能。そして床板をめくると荷室ほぼ全面の下に深さ25cmの収納が現れ、これが意外にかなりの容積を誇る。普段使わないような洗車用具や工具、車中泊用のシュラフなんかをしまっておくのに使えそうです。
イタリア街にて
車やバイクの撮影のメッカであるらしいイタリア街に出向いて写真を撮りました。腕の無さが露呈しただけでしたがせっかく撮ったので何枚か貼っておきます。
オプション
ついで、追加したオプションの内容を整理してみます。BMW X1はもともと装備がそれなりに充実しているため、追加できるオプションはそれほど多くありません。そのためほとんど悩む事はありませんでした。電動パノラマ・ガラス・サンルーフとインテリア・トリムは少しばかり悩みましたが最終的には付けていません。追加したオプションは次の2つだけ。少ないですね。
- コンフォート・パッケージ
- アドバンスド・アクティブ・セーフティ・パッケージ
この2つは**パッケージと銘打っている通り、いくつかのオプションがセットになったものです。ちなみにパッケージにしか入っていないオプションも存在し、それらが欲しい場合はセットを付けるしかありません。例えばクルーズコントロールとか。抱き合わせ商法的なところが見え隠れします…。が、これによって思いがけず良いオプションに出会うという事もあったりして。詳しくは後述します。
また、ディーラーではなく自分で探した業者に以下の通り施行してもらっています。
- カーフィルム
- ボディコーティング
- ウィンドウコーティング
コンフォート・パッケージ
オートマチック・テールゲート・オペレーション
テールゲートを電動で開閉出来る機能です。無くても別に困らないでしょうが、あると地味に便利なタイプのオプションですね。
リアバンパーの下に足先を出し入れするとセンサーが反応し、電動でテールゲートを開けたり閉めたりする事が出来ます。リモコンキーのボタンを利用した開閉も可能です。両手がふさがっている時や、寒くてドアハンドルに触れたくない時なんかに便利そうです。コツを掴むまでは中々動作させる事が出来ず、何度も車の下に足を出し入れする怪しい人になってしまうかもしれませんが、センサーの感度自体は良いので足を出し入れする場所やタイミングなどのコツを掴んでしまえば一発で作動させる事が出来るようになります。
また、テールゲートの先端にボタンが2つ設置されます。左は単にテールゲートを閉めるだけ。右はテールゲートを閉め、その後施錠します。
荷物で両手が塞がっている状態でテールゲートを開ける機会ってありそうで中々無いんじゃないかなぁと思わないでも無いですが、自分の場合は納車してすぐにペットを預かる機会があり、そのペットのケージを出し入れするのに早速役立ちました。テールゲートが開く角度は任意で設定しておく事が出来るので、全開にすると天井にぶつかってしまうような車庫を利用する人なんかも安心です。
リヤシート・バックレストのリリース機能
ほとんどの車がそうであるようにBMW X1も後部座席の背もたれを倒して荷室を広げる事が出来ますが、このオプションがついていると荷室側から背もたれを倒す事が出来るようになります。このオプションが無い場合は後部座席の腰の部分から生えている紐?を引っ張って倒す必要があり、わざわざリアドアを開けなければなりません。正直このくらいは標準装備されていて欲しいところですが…。
このオプションをつけると荷室の両側にレバーがもうけられ、引っ張ると4:2:4で3分割されている後部座席の背もたれが1つずつ倒れます。仕組みとしてはレバーに連動して背もたれを固定しているストッパーが外れるだけという非常にアナログなものなので、元に戻す時は背もたれを前から押すか、荷室側から引っ張ってやる必要があります。
この部分もテールゲートの様に電動化されていると高級感があって良いのですけどね。とはいえ操作の頻度はそこまで高くないので、電動化して値段があがるぐらいなら自分はこれで充分です。
スライディング・リヤ・シート(リヤシート・バックレストの角度調節機能付)
後部座席に人をのせるなら必須なオプションです。2分割されている後部座席をそれぞれ独立して前後にスライドさせる事が出来ます。また、3分割されている背もたれもそれぞれ独立して角度を調節する事が出来ます。スライドは座席の下にあるレバー、角度調節は腰の部分から生えている紐?を使います。
次の2枚の写真は、それぞれ一番座席を前にした状態と、背もたれを起こした状態。こんなに起こして使う人は居ないでしょうが…
BMW X1はそれまでのBMWのFR路線から一転、FFベースの車両になっています。その利点として室内空間の拡大が挙げられるのですが、実際に後部座席にもかなりの余裕が感じられます。運転席側は身長175cmの自分のポジションに設定してありますが、その状態でその後ろに座ってみても膝前にこれだけのスペースがあります。なんなら足を組む事だって出来そうです。
前車のMINIの後部座席は非常に狭く、たまに短時間乗るくらいならなんとか我慢出来るかなという感じでした。それと比べるとなんとも広々としていてイイですね。まぁ、そもそも後ろに人を乗せる機会が無いのですが…
アドバンスド・アクティブ・セーフティ・パッケージ
BMWヘッドアップ・ディスプレイ
このオプションをつけるとステアリングの奥、メーターカバーの上部にプロジェクターが埋め込まれます。この装置からフロントガラスに様々な情報を映し出すことで、ドライバーは前方に視線を向けたままにそうした情報を受取る事ができるようになるというもの。ここ何年かで急激に普及してきた機能であるように思いますが、実際に自分で体験してみるのは納車時が初めての事でした。
正直に言うと、この手の装備は自己満足的というか、最新鋭の装備を使ってみたい人が使うもので実用性の面ではまだまだ発展途上の趣味的なものだろうと思い込んでいました。今回はアクティブ・クルーズ・コントロール目当てでアドバンスド・アクティブ・セーフティ・パッケージを装着すると自動的にヘッドアップ・ディスプレイも追加されるので、半ば仕方なしに装着する事になったのですが、いざ使ってみてその評価は180度変わりました。これめっちゃ便利。まさに掌返し。くるっ。
投影出来る情報は多岐に渡りますが、基本的にはナビゲーションと連動した情報を参照するのがメインの使い方になると思います。次は何という交差点でどちらに曲がるのか、その交差点まであとどのくらいの距離があるのか、どの車線を走るべきなのかといった情報が表示されます。慣れればモニターを一切見ずに目的地まで到着する事も出来そうです。
その他にも現在の走行速度、アクティブ・クルーズ・コントロールに関する情報(レーダーが前走車を認識しているかどうか、前走車との距離をどの程度あけるか、走行速度の上限を何kmに設定しているか)、選曲時の曲目やラジオの選局時の局リストなども表示され、ステアリングに設けられているスイッチ類を使う事で前方から目を逸らすことなく様々な操作を行う事が出来ます。
単なる便利装備の類かと思っていましたがさにあらず、これは安全装備の一種と言えそうです。輝度や表示位置を調節する事が出来るので見辛いという事も無いし、明るい日中でも充分によく見えます。夜間は特に視認性が高くなります。ただ、見づらくなるタイミングというものはあります。例えば前走車が白いときだったり、前走車のテールランプや対向車のヘッドライトなどの光源が重なるときだったり。まぁこれはどうしようも無いでしょうね…
アクティブ・クルーズ・コントロール
今時の車ならかなりの頻度で用意されているオプションですね。一般的にクルーズコントロールと言われるものは設定した速度で走行する機能で、減速は自分でブレーキを踏んで行う必要があります。そしてその進化系ともいうべきアダプティブクルーズコントロールはカメラやセンサー、レーダーを利用して前走車に追従し、前走車と一定の間隔を保つように自動的に加減速を行う機能です。
BMW X1のアクティブ・クルーズ・コントロールはアダプティブクルーズコントロールに属するもので、全車速対応でストップ&ゴー機能付きを謳っており、前走車が停止すれば自動で停止するし、発進すればこれまた自動で走り出します。今回初めてアダプティブクルーズコントロールを利用しましたが、いやはや便利ですね。詳しく書くと長くなりそうなのでそれはまた改めるとして、渋滞だけでなく普通に巡航している時でも疲労度が全然違います。一度使うともう離れられないと聞きますが、確かにそうだろうなぁ…。
前車のMINIはMT車で車体の小ささも相まって車を操作する事自体が楽しい車だったのでクルーズコントロールが欲しいとは思いませんでした(そもそもオプションにクルコン無かったけどw)。今回の車はAT車でなおかつ車体も大きくなり、車高もあるので運転そのものを楽しむ車とは少し違います。従って、この車では運転していて疲れない事を重視したいと考えてこのオプションを適用する事にしました。その思惑は間違いなく達成されたと思います。
業者に依頼
次に挙げる3つはいずれもディーラーではなく業者に依頼して施工してもらいました。全て同じ業者を利用しています。
カーフィルム
フロントガラス以外の全てのガラス面にフィルムを貼ってもらっています。前席のウィンドウは透過率を下げないように透明なUVカット・断熱フィルム。後席のウィンドウや荷室周りのガラスは透過率15%のUVカット・断熱フィルム。ちなみにフィルムの商品名はフロントがシルフィード、リア周りがルミクール。どちらも非常に評価・人気の高い商品です。
▲外からはほとんど見えないが、中からはこんな感じに見える
余り濃くしすぎるのは自分の好みではないのですが、このくらいなら引き締まって良いのではないかと思います。外側からは覗きにくく、内側からはしっかり見えます。
ボディコーティング
コーティングには色々ありますが、今回は撥水性のガラスコートです。効果としては汚れが落ちやすくなる、傷がつきにくくなるなど。評判の良い業者ですが、それだけにやはり高かったです…(;´Д`)
ウィンドウコーティング
ガラス全面を撥水コーティング。ウロコ状の染みを残りにくくし、また雨を弾いて走行時の風圧で飛びやすくする効果が期待出来ます。
付けなかったオプション
ここからは、付けなかったその他のオプションについてその理由と供に軽く紹介してみます。
メタリック・ペイント
BMW X1のボディの色の選択肢は全10色で、うち追加料金の発生しないソリッド・カラーと呼ばれるいわゆる標準色がアルピン・ホワイトIII。他に黒とシルバーくらいはあっても良さそうですが、なんと白だけです。他の9色は全てメタリック・ペイントとなっており、93,000円もの追加料金が必要です。それだけにどれも流石にいい色で、光があたるとラメっぽく綺麗に見えたりもするのですが、自分にはアルピン・ホワイトも充分に綺麗な白に見えるんですよね。もともと白い車が好きで、それが故に前車のMINIも白系の色でした。
黒色にも惹かれるのですが、黒い車って汚れと洗車キズが凄く目立つんですよね…。マメに手入れが出来れば格好良さ最強は黒だと思っています。自分の場合はそこまで小まめな洗車を継続出来るか自信がないし、追加料金も馬鹿にならないのでここはソリッド・カラーのアルピン・ホワイトを選びました。
電動パノラマ・ガラス・サンルーフ
先述の通り、最後まで取り付けるかどうか悩んだオプションです。開口部が広いサンルーフは、室内空間を明るくしてくれるので開放感をもたらす事が期待でき、また自分のちょっとした夢を実現する為には必要なものであるからです。その夢というのは「車の中で横になって、パノラマルーフから星空を眺めたい」というもの。
しかし実際にその夢を叶えるかどうかという岐路に立ったところで現実的になって考えてみると、「サンルーフってUVカットガラスとかで透過率が落ちているだろうから、星空とか見えないのではないか?」「汚れたら、外から見た時はともかく中からだとすっげー目立って汚らしく感じるのではないか?」「スライドスクリーンがあるとはいえ、普通のルーフに比べると夏は暑くて冬は寒いのではないか?」などなどネガティブな点ばかりが気になってしまい、168,000円というそれなりの価格も相まって見送る事にしました。仮に星空が見えたとしてもそうしたシチュエーションがどれだけあるかというとね…。
他にもデメリットはあります。重量が増す事、しかもその重量が増加する位置が車の最も高い位置なのでより悪影響が大きい事、車内にも張り出すので室内空間が狭まる事、故障の可能性が発生する事、外からの音の侵入が増す事、などなど。結構あるなぁw
ハイライン・パッケージ
バーフォレーテッド・ダコタ・レザー・シート、電動フロント・シート、フロント・シート・ヒーター、インテリア・トリムがセットになったもの。後者の3つは単体オプションとしても設定があるので後述。レザーシートは一度は所有してみたいと思わないでもありませんが、雪山で遊んだ帰りに濡らす可能性がある事や、それでなくとも手入れが面倒臭そうだと思ってしまう事などから「レザーはジジイになって落ち着いてからでいいや」となりました。あと夏とか汗でペタペタしそうだし、冬は冬で冷たそうだし。まぁ、そのためのシートヒーターなんですけど。280,000円と高額なオプションだという事もあり、今回は未装着です。
電動フロント・シート
ハイライン・パッケージにも含まれていたオプションその1。シートの高さや前後位置などの調節を電動にする機能です。単に電動になるだけでなく、納車時についてくる2つのリモコンキーそれぞれにシート位置を紐付けて記録し、車のロックを解除した時に運転者が所持しているリモコンキーに応じたシート位置に自動的に調節するといった機能も有しています。例えば夫婦でリモコンキーをそれぞれ持っているような時には嬉しいですよね。
高級車ならまずついてくるオプションですね。個人的にはこの車ぐらいの価格なら最初からついていて欲しいと思わないでもないですが、必要かというと全然そんな事はなく、「調節くらい手動でやればいいじゃん、そんなちょっとの手間を省略するために128,000円はありえない無理無理」と思っている小市民なので選択肢には入りませんでした。運転手が自分だけなので、一度調節してしまえばそこから動かす事なんて滅多に無いですしね。
フロント・シート・ヒーティング
ハイライン・パッケージにも含まれていたオプションその2。運転席および助手席を温める機能。レザーシートなら欲しいところかも?今回はレザーではなくファブリック&合皮(多分)なので、冬でもそこまでヒンヤリ冷たく感じるような事も無さそうに思われるため未装着です。アダプティブクルーズコントロール同様一度使うと手放せない類の装備な可能性はありますが、幸い(?)俺はヒートシーターを利用した事が無いので無問題であった。
インテリア・トリム
ハイライン・パッケージにも含まれていたオプションその3。サンルーフと並んで欲しかったオプションの1つです。内装の装飾パネルが木目調になります。標準の装飾パネルはデザインラインによって異なりますが、xLineの場合は光沢のある黒一色でピアノの様な質感です。前車のMINIもたまたま同じピアノブラックな内装だった経験から、恐らく埃や指紋が目立つであろう事が予想されるため木目調のパネルには興味がありました。
▲前車MINIの指紋ベタベタの例(「コレ」はスルーして下さい)
しかし、このオプションは受注生産オプションであり、契約してから長い期間待たされる事が必至です。パネルに自分でフィルムを貼って加工するという手段もあるにはあるので、今回は妥協して見送る事にしました。
BMWコネクテッド・ドライブ・プレミアム
24時間待機しているオペレーターと通話して自分のかわりにレストランを探してもらったり、それをナビに目的地として設定してもらったり出来るサービス。また、スマホアプリから自車の位置を確認したり、車内換気やドアロック開閉、ヘッドライトを点滅させて夜間に探しやすくするなどの遠隔操作を可能にするサービス。
オペレーターは別に使わないなぁと思うのですが、スマホとの連携は便利なシーンもありそうなのでちょっと欲しかったかな。でもまぁ、無ければ無いで別にどうとでもなると思うので未選択です。
MINIとの比較
納車されてからの一週間で約800km走りました。自分と同じ様にMINIからX1に乗り換える人がどれだけいるか疑問ですが、参考程度に違いを書き留めておきます。
この二台を比較し、乗り換えての変化をパッと思いつく範囲で挙げてみるとこんな感じです。まずはポジティブな点から。順不同。
- MTからATになり、運転が楽になった
- アダプティブクルーズコントロールでさらに楽ができる
- 室内空間が広くなった(特に後部座席と荷室)
- 車高が上がり、遠くまで見通せるようになった
- フロントウィンドウが大きくなり、視界が開けた
- フロントウィンドウの角度がついて、頭上の信号も見えるようになった
- スマホナビから標準搭載のナビになり、画面が見やすくなった
- 馬力やトルクが増し、低速から高速までの全域で余裕が出来た
- ガソリンタンクが大きくなり、航続距離が伸びた
- カッコいい
- 遮音性が向上し、車内が静かになった
- バックカメラが付き、駐車がしやすくなった
- 前走車に接近時警告が鳴る
- 前方の障害物を検知して自動的にブレーキがかかる
- 無意識にレーンを逸脱しそうになるとハンドルが振動して警告する
- 前後に障害物が当たりそうになると警告が鳴る
- 後部座席を倒せば荷室で横になって仮眠を取れる
- FFからAWDになり、色々と安心感が増した
- 荷室が大幅に広がり、スキー板などの長物も無理なく積める
- 後部座席に人を乗せても不満を言われなさそう
ネガティブな点も。同じく順不同。
- 高い
- ホイールサイズも上がったので、タイヤ&ホイールも高い
- 保険料も高くなった
- 車体が大きくなった為洗車が大変
- 車幅が拡がり、擦りそうで怖いときがある
- MTからATになり、左手と左足が寂しい
- ゴーカートの様な運転する楽しさはかなり失われた
- リッターあたりの走行距離は短くなり、燃費は悪化した
- ほぼ1人か2人でしか乗らないので、空気を運んでいる感がある
- 可愛いくなくなった
簡単にまとめると、運転の楽しさが減ったかわりに長距離の運転も楽になり、先進的な装備も充実して利便性は大幅に増したというところでしょうか。これからはMINIの時以上に色々なところにドライブに出かけていきたいと思います。