ロボット掃除機が素晴らしすぎたので猛烈にオススメしてみる

今年は生活満足度を向上させるべく、家電に積極投資しています。初夏には食洗機、夏には寝室のクーラー。そしてこの秋に念願のロボット掃除機を購入してみたところすこぶる良い感じで、Quality of Lifeが格段に向上したので皆さんにも良さを知ってほしいと思い、記事を書く事にしました。

ロボット掃除機導入の経緯

自分は家事を極力自動化することで自分や夫婦の時間を増やしたいと思っています。家事を自動化することで「これまで家事に追われていた時間」が「自由に使える時間」となるだけでなく、単純に労働が減って楽になる点も大きなメリットとして挙げられ、そういう意味では食洗機の導入は大変有効な一手となりました。詳しくは食洗機が素晴らしすぎたので猛烈にオススメしてみるを読んで頂ければと思います。

こうして食洗機で大きな成功体験を得られたとなると家事の自動化を更に進めていきたくなるのは当然の事ですよね。そんな訳で家事自動化計画、第二弾を実行するにあたって筆頭候補に挙がったのがロボット掃除機でした。

ロボット掃除機といえばRoomba

ロボット掃除機といえば何を思い浮かべますか?恐らく圧倒的な知名度を誇っているのはiRobot社のRoomba(以下ルンバ)でしょう。ロボット掃除機の草分け的存在であるだけでなくプロモーションにも非常に力を入れており、電車内でも広告を見かける事がありますし、大手家電量販店でも販売はもちろんデモンストレーションを行っているところも多いです。

自分も真っ先に調べたのはルンバでした。ルンバには様々なグレードがあり、3万円〜14万円の価格設定となっています。じゅじゅじゅ14万円!?

これは流石に、家事自動化のメリットが大きいとしても厳しい。我が家の経済事情的にそこまでの余裕はありません。10万円超払うくらいなら頑張って自分で掃除します。

では3万円〜数万円の中級までのグレードはどうかといえば、うーん・・・。調べているうちに他社のロボット掃除機の事も色々とわかってきて、それらと比較するとどうにもルンバは機能の割に高額である傾向が見えてきました。

群雄割拠なロボット掃除機業界

ルンバの事を調べているうちに、iRobot社以外にも様々な会社がロボット掃除機業界に参入している事がわかりました。パナソニックやダイソンなど馴染み深いメーカーもあれば、逆に聞いたことのないようなメーカーも沢山あるようです。

知名度の高いメーカーはやはりブランド料もあるのか、それなりに高価な価格設定であるケースが多いように感じました。というか、知名度の低いメーカーはコストパフォーマンスで勝負するしかないので自然とそのような状況となるのでしょう。

コストパフォーマンス、良い響きだ。自分はブランドの安心感よりもコスパの良さを重視して検討を進めていく事にします。しかし、コスパが良いニアリーイコールよくわからないメーカー、です。問題は、そのようなメーカーの製品を買って大丈夫か?という事ですよね。安物買いの銭失いなんて馬鹿らしい結末は絶対に避けたいところです。

大丈夫かどうかを判断するには、とにかく調べるしかありません。口コミは当然の事として、会社の素性やこれまでの実績なんかも重要な要素になります。

んで結局何買ったのよ?

そうこうして、調べに調べた結果購入したのは+Style社のG300でした。+Style社は2016年にソフトバンクが設立した国産企業で、ロボット掃除機を始めとしたIoT家電に力を入れているところのようです。

Amazon価格は12/01時点で34,800円ですが、6,000円割引クーポンが用意されているため実質28,800円になります。仮に一年間毎日動かすとしたら一日あたり80円弱です。中々お手頃な価格ではないでしょうか。

G300が届いた!

ここからは写真を交えながら紹介していきます。開梱して内容物を広げてみるとこんな感じ。

  1. G300本体
  2. 充電ステーション
  3. 電源ケーブル
  4. 予備ブラシ
  5. 予備フィルター
  6. 水拭き用モップ
  7. カッター付きブラシ(オレンジのやつ)
  8. ドライバー
  9. ネジ

本体は特別高級感があるわけではないけれど、かといって安っぽい感じもしません。つや消し処理がなされており、サラサラしていて良い手触り。個人的にはカーボンっぽい色合いの縞模様がカッコいいと思う。

上に乗っかっている円盤はレーダーです。これで部屋の間取りや家具の存在を認識します。

ひっくり返すと前方左右にあるブラシが目立ちます。若干キモい。梱包時に潰されていたせいでブラシに癖がついてしまっていますね。まぁあんまり影響はないだろうから気にしません。左右の車輪と前方のローラーの3点で接地するようです。なお、もともと裏面に装着されていた水拭き時に使用するタンクは取り外した状態で撮影しています。

ではセットアップしていきます。まずは充電ステーションを設置します。といっても電源アダプタでコンセントにつなぐだけ。ステーションの周囲にはある程度ひらけた空間が必要なようです。ステーションの裏側には滑り止めがついており、しっかりと固定されました。

最初は充電がされていないようなので、充電ステーションに本体を置いてしばらく置いておきます。

この掃除機は家庭内のWifiに接続する事で、スマホアプリから様々な機能を利用する事が出来るようになります。説明書に従って設定を行っておきます。

スマートスピーカーと連動させる事も可能です。我が家ではGoogle homeを使っているので、これと連携出来るように設定を済ませます。

充電が終わるのを待つ間に、コードレス掃除機を使って家中を出来るだけキレイにしておきました。人手でキレイにした状態で掃除機を使ってみる事で、どれだけゴミが取れるのか?をチェックしてみたかったからです。

いざ、初陣!

しばらく待って充電が終わったので、実際に動かしてみます。

初回運転からいきなり掃除と水拭きを一緒にやらせてみましょう。本体裏側についていた水タンクを取り外し、中に水を入れます。タンクは非常に薄いため容量が少なく、後ほど詳述しますがこれがちょっと不満でした。

タンク内には水が浸透する白い布のようなものが入っていて、3箇所からじわじわと染み出してくる仕組みになっています。タンクに水を満たしたらモップを濡らして絞ってからマジックテープで取り付け、さらにタンクを本体に取り付けます。

掃除機をステーションに戻します。基本的にはいつもこの状態でスタートさせる事になります。では、いざ!

「Ok google, 掃除機を動かして」

ピッ、ガガー

おお、動き出した!しゃべるだけで勝手に掃除機が動き始める。謎の感動があります。

本体上部のレーダーを使って部屋の間取りや家具家電などの障害物を認識し、マッピングしながら部屋の中を掃除していきます。マッピングの様子や、どのように走行したかといった情報はスマホアプリ上で確認する事が出来ます。

さて、掃除は掃除機に任せっぱなしにして放置して遊んでいる間に仕事が終わったようです。アプリを使うと、掃除機がどのように動いたのかを確認することができます。これによって、掃除が出来た場所、出来なかった場所を把握することが可能です。

走行経路を確認してみると、どうやらまずは部屋の輪郭をおおまかに把握し、その範囲内を縫うように行き来しながら塗りつぶしていくようなイメージで動くロジックになっているようですね。

リビング・ダイニング(右上)と洋室(左上)には家具や家電など色々なものが置かれているのですが、それらをきちんと避けている様子が確認出来ます。とはいえ、障害となるものが本棚やベッドの足くらいしか無い寝室(左下)に比べるとちょっとごちゃごちゃした動きになってしまうのは仕方がないですね。

リビング・ダイニングにところどころみられる丸く避けているものは、テーブルや椅子の足、サーキュレーターなど。

リビング・ダイニングや寝室の壁際にある空白地帯は本棚、テレビ台、棚、空気清浄機など。

洋室にあるH型の物体や丸く避けているものは、エアロバイクやメタルラック、タオル掛けの足など。

右下の空白地帯は玄関で、段差を検知して落ちないように退いたものと思われます。その手前の空白はスリッパやちょっとした荷物など置きっぱなしにしていたものを避けた結果でしょうか。下部中央の斜めに表示されている障害物は寝室のドアです。

・・・といった感じで、いずれもきちんと避けるべきところを避けた結果があられており、不自然な形跡は見当たりませんでした。凄い。

ロボット掃除機の黎明期時代の機種はレーダーを搭載しておらず、センサーを使って障害物を避けながらひたすらにランダムで動き回るという非効率的な動きだったようですが、流石に部屋の構造をきちんと把握し、記憶出来る今どきのロボット掃除機は効率よく動いてくれますね。

障害物を検知するセンサーについてですが、家具や家電には当たる前にきちんと避けてくれる事もあれば、ぶつかるまで動く事もあります。

恐らくですが、一定の太さのあるものはきちんと避け、椅子の足など細いものはレーダーで捉えられずにぶつかるまで動くのだと思います。ぶつかるとはいっても、掃除機には衝撃を吸収するダンパーがあるので、そこまでガンガン強くぶつかるという感じではありません。でも、木製の家具なら多少傷がつく覚悟はしておいた方が良さそうです。これは掃除機のバンパー側に緩衝材を貼り付けるなどすれば防げると思います。

我が家の間取りは2LDKで、全体の面積は約60平米です。トイレ以外のドアを全部開け放し、全ての部屋と廊下を掃除してもらいました。その結果、約1時間で45平米の面積を清掃して、充電ステーションのもとへと帰っていきました。

充電ステーションへの帰還の際はこんな感じで多少のリトライがありますが、最終的にはきちんと収まります。何度かリトライを繰り返している様は、なんだか可愛く感じます。ルンバに名前をつけて可愛がる人もいるという話をよく聞きますが、少しわかるような気がする。

なお、初回清掃後のゴミがどれだけ取れるかをチェックしたところ、思った以上にごっそり取れていました。所詮人力での掃除など見落としもあるし細かいところまでは行き届かないし、ということでしょうか。いやはや、これは楽でいいなぁ。写真の掲載はやめておきます・・・。

色々な付加機能について

水拭き

正直オマケのようなものだといってよいでしょう。濡らしたモップに水分を補充しながら、掃除機の自重で床を拭いていくだけの機能なので。ただ、それでもやっぱり埃っぽさはきちんと取り払われるので、素足でも気持ちの良い床に変えてくれます。

スケジュール機能

スマホアプリを使ってスケジュールを設定しておく事で、掃除機を自動で動かす事が出来ます。例えば毎日仕事で不在にしている日中の時間帯に自動で掃除をさせる、といった事が出来ます。

部分的な掃除

スマホアプリを使って、マッピングされた間取りの一部を指定して掃除する事が出来ます。何かをこぼしてしまった時にその場所だけを掃除させるとか、水拭きを台所にかけるとか、そういった使い方が出来ます。

遠隔からの起動

スマホアプリを使って、出先から掃除機を操作する事が出来ます。仕事中に掃除をかけたい場合などに、スケジューラ以外にもこの機能を使って行う事も出来ます。

毎日使ってみての感想

一言でいうと、買ってよかったです。生活満足度の向上にかなり役立ったと感じています。理由は以下の通り。

家事の自動化を実現できた

面倒な掃除を自分でやる必要がなくなり、今まで掃除にかけていた時間は自由に使える時間へと変わりました。時間だけでなく労力もかからなくなりました。

思った以上にキレイになる

食洗機でもそうでしたが、自分でやるよりも余程キレイになります。部屋がキレイ、これは単純に身体的にも精神的にも良い影響がありそうです。毎日動かしていればそこまでゴミは出ないだろう、と思っていましたが全然そんな事はなく、意外と毎日沢山のゴミがダストボックスに溜まっています。びっくり。

意外と静か

思ったよりも音が静かです。流石に掃除中にテレビを見ていても気にならないくらいとは言わないけれど、夜中に動かしても別段迷惑にならないくらいではないでしょうか。寝静まった夜中にスケジュールを設定するのもありだと思います。

床にものを置かなくなった

ロボット掃除機の能力をいかんなく発揮するためには、極力床にものを置かない事が重要になってきます。今までは床にカバンを放りっぱなしにしている事も多かったのですが、今はきちんと片付ける習慣がつきました。副次的な効果ですが、良かった事の一つです。

また、ロボット掃除機は家電のコードが弱点です。うっかり巻き込んでしまうと車輪に絡まって停止してしまったりしかねません。そんなわけで、我が家では配線の見直しや、電源タップをテーブル裏に貼り付けるなどして極力床にコードが無い状態を作る事にしました。見栄えも良くなり、これもまたある意味ロボット掃除機の導入による良い影響の一つですね。

ここがもう一つだなぁと感じるところ

一方で気になるところも無い訳ではありません。でも、個人的にはそこまでではないし、やっぱり買ってよかった思いの方がずっと強いです。

水タンクの容量が少ない

水タンクの容量が非常に小さいため、モップに水分を補充しながら水拭きが出来る範囲はかなり限られています。次に掃除機を買い換える時は、タンクの容量にもきちんと着目するようにしたいと思いました。

我が家では、まず普通に家全体を掃除してもらったあと、水拭きモップをセットして間取りの一部を指定して水拭きしてもらう、というスタイルになりました。今日は台所、明日はリビング、明後日は洗面所・・・といった具合にローテーションする感じ。

面積によっては掃除が中断される

掃除の途中でバッテリー残量が20%程度にまで低下すると、掃除を一旦中断して充電ステーションのもとに戻ります。そして充電ののち、掃除を再開するという動きになります。

我が家はなんとか中断せずに一通りの掃除が可能でしたが、広い家では途中に充電のための中断が発生する場合があるという事も認識しておいた方が良いでしょう。とはいえ、勝手に充電して勝手に再開するので、時間はかかるものの人手を煩わせるという事はなさそうです。

総括

繰り返しになりますが、買ってよかったです。自分は何もしていないのに部屋がキレイ、というのは想像以上に快適でした。自分がいない日中に動かす事がほとんどでロボット掃除機が動いているところをあまり目にしないため、食洗機よりは目立ちにくいのですが間違いなく生活満足度は向上しています。良い時代になったものだなぁ。

マンションや平屋ならば無条件にオススメしたい

ただ、誰にでも無条件にオススメ出来るかと考えると、やっぱり適材適所というものはありそうだなとは思います。例えば一挙に全ての間取りを掃除する事が出来るマンションや平屋は最高に相性が良いでしょう。一方で、一階あたりの面積の少ない3階建てではその能力を活かし切る事は難しいかもしれません。

もともとの掃除の労力が少なく住むワンルームマンションの場合も、そのコストがパフォーマンスに見合うかどうか人によって判断のわかれるところだと思います。自分がワンルームマンション住まいなら、レーダーマッピングの無いもっと安価なロボット掃除機を使うと思います。

家事の自動化計画第三弾は・・・

家事の自動化計画、次の第三弾があるとしたら何だろう?干す手間を省略できるようになるドラム式洗濯機かなぁ・・・ほしいんだよなぁ、ドラム式洗濯機。でも、今住んでいる賃貸マンションの洗面所にはドラム式洗濯機を置けるほどのスペースは無いんだよなぁ。第三弾は当分先になるかもしれませんね。( ˘•ω•˘ )

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