突然ですが、俺はF1が好きです。今回、初めて生でF1を観る機会に恵まれました。TVで観るのとはやはり全然違いました。現地の熱狂的な雰囲気の中では、約2時間の決勝レースもあっという間に感じられます。また来年も是非、行きたいものです！今回は初のF1観戦という事で、いろいろと大変な事もありました。
長くなりそうなので記事を分割する事にして、本記事では大混雑するF1開催期間中の鈴鹿サーキットに行くにあたっての事前準備や心構え？について書いていきます。
2013 FIA F1世界選手権 第15戦 日本グランプリ１（事前準備）
2013 FIA F1世界選手権 第15戦 日本グランプリ２（１日目・予選）
2013 FIA F1世界選手権 第15戦 日本グランプリ３（２日目・決勝）
その前に、少しだけF1について書いておこうと思います。
鈴鹿サーキット（F1日本GP時）の基本情報
公式Webサイト
Wikipedia
Google maps
【住所】三重県鈴鹿市稲生町7992
【営業】開催中のイベントによって異なる
【料金】開催中のイベントによって異なる
【駐車場】開催中のイベントによって異なる
【問合せ先】株式会社モビリティランド（電話 059-378-1111）
【所要時間】--
【客層】若年者9割、高齢者1割、男女比6:4
【個人的評価】4.5/5点
★★★★★：行かないと人生損してるレベル
★★★★☆：宿泊旅行の主目的になりうる
★★★☆☆：日帰り旅行の主目的になりうる
★★☆☆☆：宿泊／日帰り旅行の副目的になりうる
★☆☆☆☆：別件の用事で近くにあったら寄ってみたい
☆☆☆☆☆：可も無く不可も無く
F1ってなんぞ？
F1というのはFormula Oneの略称です。Formuleはモータースポーツにおける規格のようなもので、Oneはその中でのイチバンである事を示します。フォーミュラのトップ、つまりモータースポーツの頂点である事を意味します。スーパーフォーミュラ、F3などといったようなF1の下位のカテゴリーも存在します。
F1の正式な名称は”FIA Formula One World Championship”、日本ではF1世界選手権と呼ばれています。各チームとドライバーは世界中のサーキットを転戦し、日本でも毎年三重県の鈴鹿サーキットで日本グランプリが開催されます。でも、実際のところ日本におけるF1の人気はあまり高くはありません。過去、アイルトン・セナ擁するマクラーレン・ホンダが活躍していた頃はそれなりに人気は高かったようですが、少なくとも今は高いとは言えない状況でしょう。
しかし、世界では今なお大きな人気を誇っており、五輪やW杯と並んで3大スポーツの祭典の一つに数えられる程です。日本で人気が無い理由は色々と考える事が出来ますが、まぁここでは置いておきましょう。
F1は世界中のサーキットでレースが行われ、レースごとの順位により得られるポイントによってそのシーズンの総合優勝者、ワールドチャンピオンを決めます。１チーム２名のドライバーを擁し、レースにもこの２名を送り込みます。つまり、出走台数はチーム数×２台という事になり、時には同じチームのドライバー同士の戦いにもなります。最強のドライバーだけでなく、最強のチームを決める戦いでもあるので、同チームのドライバー同士は敵でもあり味方でもあるという事になります。
チームはマシンやコース、他チームの状況など膨大なデータをリアルタイムに集積し、解析して、状況に応じて適切な指示を各ドライバーに伝え、サポートします。レースは「ただ周回するだけ」ではなく、戦略的な要素を観客も楽しみながら観る事が出来るのです。レース中にチームがチェックしている膨大なデータの一部は、リアルタイムに公開されていて、これをチェックする事によりチームやドライバーが何を考え、どのように判断しているのかなどを想像しながら観戦出来るようになります。こうした観戦のコツ的なものを覚えるまでが中々大変ですが、判ってくるとがぜん面白くなってきます。リアルタイムにデータを公開するサービスはLiveTimingといいます。ちょっと古い記事ですが、この辺りが参考になるのではないかと思います。
俺がF1に興味を抱いたキッカケは、とあるレースでの日本人ドライバー活躍のニュースを見た事でした。そのドライバーはBARホンダからF1に参戦していた佐藤琢磨。多分2004年だったと思うので、それ以来10年、F1を見続けています。基本的には「日本人を応援したい」と思っているので、昨季はザウバーから参戦していた小林可夢偉を猛烈に応援していましたが、今季のF1には残念ながら日本人ドライバーは存在しません。観戦のモチベーションもやや下がってしまい、TVでレースを見る事も、昨季に比べてだいぶ減ってしまいました。
それでも好きなドライバーは居るもので、ロータスのキミ・ライコネン、メルセデスのルイス・ハミルトンを応援しています。ええと何が言いたいのかというと、F1を知ったキッカケは日本人ドライバーの存在だけど、日本人ドライバー不在となった今でもF1は相変わらず好きなんだ、という事です。・・・まだまだ書きたい事はたくさんあるのだけれど、とりあえずここまでにしておきます！
日本GPを見に行きたいなぁ
さて、俺はF1が好きでよく観ている訳ですが、それはTVでの話で、生で観たことはありませんでした。でも、折角ここ日本でも開催されているのだから、一度は観に行きたいとは思っていました。F1は好き、でも海外に行かないと観られない・・・。そういうファンは数えきれない程存在するので、自国開催があるというのは本当に恵まれた話です。
という訳で、今回は会社の先輩に誘って頂いた事でF1を初めて生で観に行く機会に恵まれました。時は2013年10月11日、今シーズン第15戦、日本グランプリが行われる三重県は鈴鹿サーキットへ！日本グランプリの日程は以下のとおり。
| 2013年10月11日（金） | |
|---|---|
| 10時00分-11時30分 | フリー走行１回目 |
| 14時00分-15時30分 | フリー走行２回目 |
| 2013年10月12日（土） | |
| 11時00分-12時00分 | フリー走行３回目 |
| 14時00分-15時00分 | 公式予選 |
| 2013年10月13日（日） | |
| 15時00分-17時00分 | 決勝 |
※フリー走行：
決められた時間内でコース上を実際に走ってテストが出来る。マシンに様々なセンサを取り付ける等して走行データを収集し、ドライバーに感覚を掴ませたり、マシンのセッティングを煮詰めたりといった事を行う。
どこに泊まればいいんだろうか？
先述の様に、グランプリは金曜日から日曜日にかけての3日間行われます。・・・が、金曜日はフリー走行のみなので、俺的には土曜日の予選からが本番です。っていうか金曜日は仕事あるし・・・。
いずれにせよ、土曜日の夜の宿泊先を見つけておかなくてはなりません。でもこの日本グランプリ、日本中、いや世界中から多くのファンがやってきます。ファンだけでなく、各チームの関係者なども相当な人数です。サーキットの近くはおろか、サーキットから電車で2時間の半径内のホテルは軒並み埋まってしまいます。
中心が鈴鹿サーキット。俺がホテルを探したのはもう開催も目前に迫る9月末と遅かった事もあり、この赤い円の範囲内はほぼ全滅でした。残っているのは１泊２万円とかの高いところばかり。なぜ俺はもっと早くに動かなかったのか・・・。
「あんたはいつも行動が遅いから、何事においても準備は早めに済ませるんだよ！」と、いつだったかオカンに言われた教訓が身に沁みます。
１泊２万！？無理無理。俺そんなブルジョワジーじゃないし。先輩や、今回一緒に観戦する他の何人かの人達は名古屋駅前のホテルや実家などの宿泊先を確保済み。ぐぬぬ・・・こうなりゃ、折角だし最近納車されたMINIで車中泊いっちゃう？MINIって小さいから大変かもだけど一度試してみるのもいいよね（ｿﾜｿﾜ
決定！！
という訳で、千葉から遠路はるばるマイカーで行く事に決定しました。今回一緒に観戦する他の４人の移動手段は新幹線とか私鉄とかです。実は、この４人が電車で俺だけ車、というのは大変に悩みました。行動のしやすさも考えると、どう考えても俺も電車にして足並みを揃えておくべきだからです。まぁ色々考えたり相談したりした結果車になったという事です。
駐車場探し
鈴鹿サーキットに向かう手段としては、基本的には電車or車orバス、の三択になります。電車やバスは今回使っていないのでなんとも言えません。とりあえず、電車を使った先輩たちは予定通りに動けたみたいです。で、マイカーで行く俺の場合、サーキットの側に駐車場を確保する必要があります。
自分の様に宿泊先が見つからない、宿泊先からサーキットまでの移動が辛い、などの理由でサーキット近隣で車中泊をする人は沢山居ます。サーキットの駐車場は安いし近いし舗装されているしトイレや水道も近くて非常に素晴らしい環境なのですが、その分競争率も高い。そこを確保出来なかった場合はどうするかというと、サーキットの周辺に土地を持っている地元の人達がかなりの規模の臨時駐車場として解放してくれているので、そこを利用します。
俺は今回鈴鹿サーキットは初めてで混雑具合等がわからず不安だったので、この臨時駐車場を予約しました。でも、実際行ってみると予約無しでも当日空いているところは幾らでも見つけられそうでした。相場はサーキットからの距離なんかにもよるでしょうが、一泊3千円くらいかな？サーキットまで徒歩10分くらい見ておけば良いかと。
「鈴鹿サーキット 駐車場」とかでググれば提供元のサイトが一杯出てきます。場所も様々なので、都合の良いところを探して抑えておくと良いでしょう。
今回俺が利用した駐車場は鈴鹿F1KKMパーキング。鈴鹿サーキットとの位置関係はこんな感じです。
駐車場上のパチンコ屋は、F1開催期間中は休業しており、近隣で車中泊をする人向けにトイレを解放してくれています。トイレが解放されている事を知っていてここを選んだ訳ではありませんが、駐車場のすぐ近くで洗顔や歯磨き、トイレを済ませる事が出来てとても助かりました。駐車場からサーキットへの入場は、初日はメインゲート集合だったので紫と青のルートを利用し、二日目は紫と赤のルートを利用しました。
何持っていけばいいの？
今回、自分が持って行ったもの（持っていけばよかったと思ったものも含む）を列挙していきます。
デイバッグ（サーキット内での行動用）
- 財布
- 小銭入れ
- メモ帳
- サインペン
- デジカメ
- デジカメの予備バッテリー
- 双眼鏡
- イヤフォン（サーキット内ラジオ用）
- FMラジオ（サーキット内ラジオ用）
- モバイルバッテリー
- microUSBケーブル
- レインコート
- ポケットティッシュ
- ウェットティッシュ
- ゴミ袋
- ハンドタオル
- クリアファイル（チケットや配布物を折らずに持ち帰る為）
- おやつ
- 水筒（ペットボトルの中身を移して保冷）
汎用バッグ（車のトランクに積みっぱなし。車中泊セット）
- 着替え
- 下着
- 歯磨きセット
- ワックス
- シェーバー
- 折りたたみ傘
- バスタオル（銭湯用）
- ハンドタオル（銭湯用）
- タオルケット（寝る時用）
- ゴミ袋
シートに座りながら傘をさすのは周囲に大きな迷惑をかける事になるので、レインコートを用意しておきましょう。俺はコンビニで買って持って行きました。500円くらいだったな。
それから、俺は持っていなかったのですが折りたたみの座布団があるととても良いです。今回は一緒に行った人から借りましたが、サーキット内の売店でも売っています。サーキットの椅子は固くて、長時間座るのが本当に苦痛です。お尻を守る必要があります。
売店では双眼鏡なんかも売っていましたが、確かにあるといいかも。あとエンジン音がスゴイので耳栓もほしいところ。
また、サーキット内ではPitFMと呼ばれるラジオ放送が流れています。自分の場所からは見えないところで何が起きているのかや、チームとドライバーの無線でのやりとりを始めとした、観客には知りえない裏情報的なネタを解説してくれるのでとても面白いです。これは是非聞きながら観戦したい。一応、サーキット内ではスピーカーから実況や解説を聞く事が出来るのですが、聞いた感じラジオの実況・解説の方が数段面白いと感じました。
PitFMは持参したFMラジオ、あるいはサーキット内でレンタルしたラジオで聞く事が出来ます。レンタルの場合は確か千円で、個数も限られているので極力自分で用意していくのが望ましいです。俺はラジオは持っていませんが、スマホ（Xperia Z）がイヤフォンをアンテナ代わりにラジオとして機能するので、これを利用しました。
飲食物はサーキット内で簡単に調達出来ます。おやつを用意していきましたが、結局サーキットでは食べなかったなー。スマホやデジカメのバッテリーに不安がある場合は、モバイルバッテリーを用意していくと良いでしょう。
服装はどうする？
１０月というのは日中は暑く、朝晩は寒いという面倒くさい時期です。半袖シャツを基本に、上から羽織れる長袖のシャツやパーカーを用意しておくと良いと思います。ただまぁ、半袖・長袖どちらの服も、サーキット内で調達する事が出来ます。各チームのレプリカをあちらこちらで売っていますからね。
LotusのレプリカTシャツ買いました('∀`)
パンツは長いのでも短いのでもいいんじゃないでしょうか。靴は歩きやすいものにした方が良いです。広い敷地内を結構歩きまわる事になります。基本的にサーキットでの観戦中は日陰は無いと考えて良いでしょう。グランドスタンドには大きな屋根がついてはいますが、その恩恵に預かれないシートも多いので、日陰は無いつもりで準備をしていくべきです。天気によっては長時間強烈な日差しにさらされるので帽子も欲しいところ。
サーキット内では各チームのレプリカキャップもそこら中で買えるので、これを被るのが応援にもなって良い。Lotusのキャップ、Tシャツと一緒に買おうかとも思ったのだけれども。俺は帽子というものが壊滅的に似合わない事を自覚しているので買いませんでした。お陰で滅茶苦茶日焼けしてしまうハメになるんですけどね。正直後悔しました。買いましょう。
車中泊の準備
10月の夜の鈴鹿は滅茶苦茶寒いです。寝る時にくるまる為にタオルケットを持って行きましたが、寒かったです。シュラフとかあると良いのかもしれない。どこで車中泊をするのかによって、洗顔や歯磨きの大変さは大きく変化すると思われます。
地元の人達が提供してくれる臨時駐車場の場合、水場やトイレといった設備が満足に整っていない場合があります。事前に問い合わせるなりして調べておきましょう。
銭湯は、車を使えるのであればサーキットの近くに何箇所か見つける事が出来ます。ただし、深夜帯でも営業しているところはあまりありません。サーキット敷地内に存在するクア・ガーデンは、1500円と少々高いですが、F1開催期間中は営業時間を変更してオールナイトで入湯可能（少なくとも2013年はそうだった）です。サーキット敷地内という事もあり、駐車場から歩いて行く事が出来るアクセスの容易さもあるので、ここを利用するのも良いと思います。
以上、準備編でした。次の記事では日本グランプリ予選が行われる土曜日の模様について書いていきます。
2013 FIA F1世界選手権 第15戦 日本グランプリ1（事前準備）
2013 FIA F1世界選手権 第15戦 日本グランプリ2（１日目・予選）
2013 FIA F1世界選手権 第15戦 日本グランプリ3（２日目・決勝）
