この記事では、鈴鹿サーキットで行われたF1日本グランプリの決勝について書きます。F1観戦に赴くにあたっての事前準備の様子(持ち物や宿泊施設、交通手段、駐車場など)や、土曜日(交通事情、予選)の様子については前の記事をご参照下さい。
2013 FIA F1世界選手権 第15戦 日本グランプリ1(事前準備)
2013 FIA F1世界選手権 第15戦 日本グランプリ2(1日目・予選)
2013 FIA F1世界選手権 第15戦 日本グランプリ3(2日目・決勝)
車中泊からの目覚め
いやぁ、よく寝ました('∀`) MINIでも、シートを一番後ろまでずらして、背もたれも目一杯倒す事で身体を伸ばせるくらいのスペースが出来るので、それなりに熟睡出来ました。ただ、やっぱり寝返りをうてないので連泊は辛そうです。今回薄手のタオルケットを持参していましたが、薄手の長袖シャツとタオルケットでは結構寒かったな。厚手の夜用の服かちょっとした毛布的なものを持ってきたほうが良かった。
この日は何時に起きたんだっけ。確か9時くらいだったような気がします。朝ごはんは、コースで食べようと思って持参してきていたお菓子です。じゃがりこ、ばかうけ、じゃがビーを適当にボリボリと。
洗顔や歯磨きは、駐車場の近くにあるパチンコ屋のトイレを利用しました。
このパチンコ屋、F1開催期間中は休業して、トイレを近隣の車中泊者むけに解放してくれています。パチンコ屋は嫌いだけれど、この時は素直に感謝して利用させて頂きました。ただ、車中泊している人もすごく沢山居るのでトイレの規模が全くおいついておらず、長時間並ぶ可能性があります。
矢印は駐車場からサーキットへのルートです。土曜日はメインゲート集合だったので紫と青のルートでした。日曜日は紫と赤のルートで、第一コーナーゲートから入場です。
俺は鈴鹿サーキット付近の駐車場で一泊したわけですが、あとの4人は今日も名古屋から電車でやってきます。集合時間の11時まではまだ時間があるので、一足先に鈴鹿サーキット内をウロウロしてみる事にしました。土曜日はFP3観てお昼ごはん食べて予選観て終わり、でサーキットを見て回る時間が無かったしね。
サーキットをうろうろ
適当に貼っていきます。
Fiat OT1000 スパイダー('66)
Mercedes Benz 190SL ロードスター('63)
この2台のクラシックカーは、決勝レース前にドライバーを乗せてコースを一周するドライバーズパレードで使用される車だそうです。子供ならばこの展示車に乗る事も出来るそうな。乗ってみたかったなぁw
元F1ドライバー、中嶋悟が1987年から91年にかけてのF1現役時代にドライブしたマシンが展示されていました。左端から順に
- ロータス99T(’87)
- ロータス100T(’88)
- ロータス101(’89)
- ティレル019(’90)
- ティレル020(’91)
- マクラーレン MP4/6('91)
※最後のマクラーレン MP4/6は特別展示扱いで、中嶋悟が乗ったマシンではありません
中嶋悟が現役の時代、俺はまだ1歳から5歳だったので彼のことはあまり知らず、「昔のマシンはシンプル・ダイナミックな造形で、今どきの複雑でシャープなマシンとは違った格好良さがあるな〜」くらいの感想でしたが、当時からのF1ファンならば感慨深いものなのでしょうね。
これらのマシンは、この後実際に中嶋悟と、その息子で元F1ドライバーでもある中嶋一貴、スーパーGTのドライバーの中嶋大祐のドライブでコースを周回するイベントがあります。その準備として、ロータス101の暖機を行う様子を見ることが出来ました。間近で聞くと本当に凄い音ですね〜!これでもたいしてエンジン回ってないと思うのだけれど・・・
今のマシンには無いダイナミックさを感じますね。この後暖機が行われました。
とあるショップの店頭にあったPOP。元ネタはこれ。ライコネンは名言(?)を数多く生み出していますねー。この名言シャツ欲しかったんだけど、当時は一瞬で売り切れて買えなかったのです。今ならamazonで買えたのか・・・。知っていたら、買って鈴鹿に持って行ったのに(´・ω・`)
¥2,000 (2022.03.27 時点)
各チームのレプリカウェアには色々な種類やデザインがあるのだけれど、個人的には一番格好良いと思うのがレッドブルのシャツ。上の写真のものもいいなーと思ったけれど、レッドブル自体は特に応援していないので買いませんでした。やっぱりライコネンが好きなので、この日はロータスのシャツを着てました!ウィリアムズなんかもカッコいいデザインですね。
ドライバー全員分のパネルもありました。やっぱりイケメンなドライバーは凄い人気でしたねw ジェンソン・バトン、キミ・ライコネン、ニコ・ロズベルグとヒュルケンベルグ、エステバン・グティエレスあたり。逆に、全く順番待ちの列が出来ていないドライバーも若干名居ましたが( ;∀;)
あ、それとこのパネルなんか撮影時の角度がおかしいのか、どのドライバーも妙に短足気味に写っている気がする。特にバルテリ・ボッタスとか凄い事になっていましたよ・・・。ネタになるし写真とっておけばよかったな。
スタンドに入ってのんびり
集合時間の11時までまだ時間があるので、自席のあるスタンドで写真を撮る事にしました。
シートはこんな樹脂製の固いやつ。クッション用意しておきましょう。
¥927 (2022.03.27 時点)
前座レースとして開催されたのはスーパーFJ。初めて聞いたのだけれど、フォーミュラのカテゴリの中で最も下に位置する入門レースだそうです。この日優勝した選手、スーパーFJで10連勝だとか。ベッテル並の独走っぷりだなぁw
今日のお昼はフードコートで
スーパーFJのレースが終わった後、集合時間になったのでお昼ごはんを食べる事になりました。昨日は屋台でテイクアウトした丼を頂きましたが、今日はアドベンチャイナというフードコートへ。激辛汁なし担々麺、パーコー麺等めいめい好きなものを注文して頂きました。この担々麺、一口もらったのだけれど結構辛かった・・・。「激辛」を謳いつつ全然辛くないものも多い中、時々本当に辛いものが出てくると逆にビックリします。
俺が注文したパーコー麺は「普通」以外のコメントが思い浮かびませんでした。まぁきちんと厨房で作っている分屋台のご飯よりは数段美味しかったのは間違いないです。
デモ走行とドライバーズパレード
この後は皆スタンド入りし、15時からの決勝レース開始を待ちます。この間も何も無い訳ではなくて、中嶋親子による昔のF1マシンのデモ走行やクラシックカーでのドライバーズパレードなどがあります。大した写真は撮れなかったのですが、貼っていきます。
ドライバーズパレードの準備中。
カメラを通さずに、直接パレードを見ながら撮影していたらピントが合っていないし何故かカメラマンを撮っているような変な動画になってしまった・・・。以下、ブレてるうえにF1ドライバーが降りた後にしか撮れなかったクラシックカーの写真(´・ω・`)
いよいよ決勝レース
パレードも終わり、小林可夢偉などのインタビューも終わるといよいよ決勝レースに向けて動き始めます。スターティンググリッドに各チームがタイヤを持ちだして来て、何やら作業を始めました。
ドキドキしてきた...
フォーメーションラップから続々と戻ってきた!
レーススタート!!
いよいよ決勝レースがスタートしました。予選でまさかのウェバーがポールポジション、2番手はベッテル、3番手ハミルトン、4番手に好調のグロージャン。PitFMの実況では、ウェバーがどこまでやれるか、鈴鹿で圧倒的な成績を残すベッテルがやはり勝つのか?という論調でした。
しかし、第一コーナーを抜けた時点でトップに立っていたのはまさかのグロージャン。リプレイを見ると、周囲のドライバー同士が戦っている隙を突いてスルリと抜けたようです。その後もレッドブルの2台を抑えるどころかどんどん引き離していくグロージャンに実況も観客席も大盛り上がり。今季限りでF1引退を表明しており、鈴鹿で走る姿を見られるのは今回が最後となるウェバーも、スタートでベッテルを抜いて2位につけており、グロージャン・ウェバー両者への歓声がとても大きかった。
・・・まぁ、最終的には結局ベッテルが勝つんですけどね(;´Д`) 終盤からフィニッシュにかけて、トップを独走するベッテル・・・はさておき、2位を巡るグロージャンとウェバーのバトルが続いて終始盛り上がっていました。
F1を生で観るのは今回が初めてですが、やっぱり熱狂的な空気の中に居るというだけでも全然違いますね。TVで観るとどうしても入り込めなくて、程度の差はあれど「ながら観」になってしまったりするのですが、目の前をマシンが走っている事、スピーカーからではなくエンジンから直接聞こえてくる耳をつんざく程の大音響、周囲からの歓声や拍手、素晴らしかった。
TVで、美味しいところだけを集めた編集がなされたダイジェスト的な放送でレースを観るよりも、熱中して応援しながら観たこの1時間半の方がずっと時間の流れが速かったように感じられました。これは是非、また観に来たいものですね〜!これで、日本人ドライバーを応援出来たら尚良かった。2012年の鈴鹿では小林可夢偉が念願の初表彰台となった訳ですが、その場に居られなかった事が残念でなりません。テレビで見ていてももの凄い熱狂振りだったものなぁ。
お土産買って松阪へ
さて、決勝が終わったので、各々お土産を買ってから晩ご飯を食べに行きます。お土産はまぁ色々ありますが、基本的にはクッキーとかチョコとか、あんまり「鈴鹿行ってきました!」感の強いものは無いかも。せいぜい化粧箱のパッケージにSUZUKA CIRCUITとか買いてあったり、コースの絵があったりする程度。
でもそんな中、一際異彩を放つお土産がありました。これならモータースポーツ観に行ったんだという事を強烈にアピール出来ますねー。そっくりw
晩ご飯は松阪にいってとる事になりましたが、自分を含む5人のうちの1人はこの日はもう実家に戻る事になっていたのでここでお別れ。残った4人で、俺の車で松阪に松阪牛を食べに行き、解散後は俺は松阪のホテルへ、残りの3人は電車で名古屋のホテルに戻るという流れになりました。
鈴鹿サーキットを出て、車に乗ったのが18時頃でしょうかね。既に帰路につく人で大混雑しており、駐車場から出るだけでも10分はかかったような気がします。その後も大変な渋滞を覚悟していましたが、伊勢方面だったからなのか?一般道は割と空いていて、快適に松阪まで到達する事が出来ました。これが名古屋方面だったり、高速道路に向かっていたりすると大変な事になっているのだと思います。
google mapsによれば、鈴鹿サーキットから松阪駅前まで約35km、1時間丁度くらいの道程です。実際にかかった時間は1時間半くらいでした。
松阪牛焼き肉 一升びん
松阪牛を食べようという事で向かったのは焼き肉のお店、一升びん。ようやく到着だ!・・・ってめっちゃ並んでるΣ(゚Д゚)
これはもしや土曜日のひつまぶしの二の舞いか・・・?お店に入って待ち時間を確認してみると、・・・(;´Д`) 違うお店を探す事になりましたorz
俺はどうも牛とは縁が無いらしいです。実家のある兵庫で有名な牛である三田牛、但馬牛・・・これらもかつて食べようとして紆余曲折あって食べられませんでした。食べたかったな、松阪牛・・・。
中華料理店 味珍
松阪駅から名古屋まで電車で戻る時間(約1時間半)を考えると、あまりのんびりもしていられません。手っ取り早く松坂駅の前に広がる商店街でお店を探して、中華料理のお店、味珍というところで済ませる事に。松阪牛を食べに松阪に来て中華料理・・・
この格差、ガッカリ感は半端じゃありません( ;∀;) しかも店内はちょっと寂れた定食屋という感じで、あまり華やかな感じではありません。と、なんだか理不尽な理由でガッカリしてしまいましたが、料理はとても美味しかったです。今回皆で頼んだのはチャーハン、あんかけ焼きそば×2、鶏とカシューナッツ。俺が頼んだのは鶏とカシューナッツで、鶏・カシューナッツ・キャベツ・ピーマンあたりを炒めたものでした。ちょっと辛味があって、ご飯がすごく進みます。
美味しいだけでなく価格も安くて、このお店が自宅の近くにあったら正直すごく嬉しい。わざわざ松阪まできて中華料理を選ぶ機会のある人がどれだけ居るかわかりませんが、結構オススメかもしれません。多分、観光客向けのお店ではないのでしょう。近隣住人向けに営業している感じ。
ご飯を食べた後はその場で解散し、俺は近くのホテルへ、残りの3人は松阪駅から名古屋へと向かいました。あぁ、疲れた・・・。朝から直射日光を浴び続けた事もあって体力が奪われたのでしょうか。やはり、キャップは用意しておくべきでした。また鈴鹿に来る事があれば「俺似合わないからな」とか言っていないでいの一番に帽子を買う事にします。
以上で、3回にわたるF1日本グランプリの記事は終わりとなります。この翌日は伊勢神宮に参拝してきましたので、その記事はまた別に書きたいと思います。
2013 FIA F1世界選手権 第15戦 日本グランプリ1(事前準備)
2013 FIA F1世界選手権 第15戦 日本グランプリ2(1日目・予選)
2013 FIA F1世界選手権 第15戦 日本グランプリ3(2日目・決勝)