『日本のマチュピチュ』竹田城跡、立雲峡、カフェ寺子屋

今、遅めの夏期休暇を頂いて千葉県から実家の兵庫県神戸市へと帰ってきています。いつもは夜行バスや新幹線といった公共の交通機関で帰省していたが、今回は今月納車されたばかりのマイカーでの帰省である。行動範囲広がりまくりである。これはどこかへ行かねばなるまい!!

そうだ竹田城に行ってみよう

さて、どこへ行こうか。兵庫県は地元ではあるが、昔から超のつくインドア派であった為にロクに観光名所にも行っていないしそもそも何があるのかすら知らない有り様だ。という訳で普通にググって観光名所っぽいところを適当に探す事にする。その模様は省略させて頂いて、まずはここ何年かで急速にその知名度が増している竹田城をチョイスした。

竹田城の基本情報(あくまで参考程度に)

公式Webサイト
Wikipedia
Google maps


【住所】兵庫県朝来市和田山町竹田字古城山169番地
【営業】年中無休、24時間観覧可
【料金】500円(参考
【駐車場】無料(場所はこちらを参考
【問合せ先】わだやま観光案内所(電話 079-674-2120)
【所要時間】約60分(※俺の場合)
【客層】若年者2割、高齢者8割、男女比1:1、単身者皆無(平日朝の場合)

【個人的評価点】3/5点
★★★★★:行かないと人生損してるレベル
★★★★☆:宿泊旅行の主目的になりうる
★★★☆☆:日帰り旅行の主目的になりうる
★★☆☆☆:宿泊/日帰り旅行の副目的になりうる
★☆☆☆☆:別件の用事で近くにあったら寄ってみたい
☆☆☆☆☆:可も無く不可も無く

竹田城は1431年から1600年にかけて兵庫県朝来市(あさごし)、古城山(こじょうざん)の山頂に存在した城である。既に天守閣は失われ、石垣のみが残されている。この城が有名になったのは、なんといっても「天空に浮かぶスゴイ城」であるからだろう。時期、気温、時間などの条件がうまい事揃うとこの城の周囲に霧・・・もとい雲海が広がり、さながら雲の上に城がそびえたっているかのような光景を拝めるのだ。

この有名な光景を拝める可能性が最も高いのは11月頃であるらしい。今回俺が観光した9月末はというと、見られる事もあるけどあまり期待すんな、くらいな感じだろうか。この城を観に行くんなら、やっぱり天空に浮かんでるところを観たいものだけれど、夏期休暇や年末年始以外に実家に帰る事が基本的に無い俺の場合、11月に竹田城に行ける機会というのは中々無さそうだ。という訳で、期待はせずに今、竹田城に行ってみる事にした。

駐車場事情

さて、着いた。いやー、駐車場に至る道がマジ狭いのね。くねくねしてるし、柵が無いので脱輪が怖い。俺の車はコンパクトカーサイズだからむしろ楽しかったくらいだけれど、ミニバンやセダンだと大変だろうな。

駐車場は何箇所か存在するようだ(参考)。今回は、上の参考リンクでいうところの中腹駐車場、竹田城に最も近いところを利用した。平日の午前9時頃到着だったが、駐車場の埋まり具合は7割程度で待つこと無く停めることが出来た。これが雲海シーズンの11月になると早朝の4時だの5時だのから駐車場の空きを待つ行列が形成されるらしい。なんでも1時間単位で待つらしいぞ、恐ろしい・・・。

一応駐車場内に飲料の自販機はあるが、ここから歩いていける距離には売店やコンビニは存在しない。この駐車場は一方通行の長い道を通って来るので、コンビニがあるところまで引き返してくるのはとても大変だ。自販機が売り切れな可能性も考えると、ここに来る前に飲み物は確実に用意しておくべきだ。

駐車場から竹田城跡へ

竹田城へは中腹駐車場にある門をくぐり、15分程歩くと到着だ。ルートは本来は途中で分岐しており、それぞれ城跡の北と南に繋がっているのだが、北につながる方は工事中のため通行止めであった。南ルートは急な階段をえっちらおっちら登るので、高齢者の方々は皆しんどそうにしていた。

北ルートは舗装された道が続くようだが、こっちはこっちでそこそこ距離がありそうなのでやはりしんどいのかも。ルートの入り口付近に杖が用意してあり、それを利用している人は結構居た。このルートだけでなく、城跡でも役立ちそうでした。

竹田城跡 景色良すぎワロタ

南ルートの階段を登り切ると、一気に視界が開ける。ここは南千畳と呼ばれる広場。名前からも想像がつく通り、千畳と形容される広大な広場となっている。

お昼時にはここや、似たような北千畳でシートを広げてランチをいただく人も居るようだ。山の上にあるのでとても見晴らしが良いし、風もあってすごく気持が良い。木はそこそこ立っているものの、日陰としては心許ない感じ。真夏はしんどいか?それとも涼しくて夏でも良い感じ?わからん。

この竹田城、縁に柵的なものは一切ありません。落ちたら普通に大怪我しそうです。場所によっては死にかねません。本当に山の上なので、転がり落ちたらどこまで行くやら。マジで気をつけましょう。景観的には、そういったものは無い方が好ましいので良いですけどね。

この日はちょっと雲が多いけれど、空も良い色で本当に気持ちがよいです。雲海を見られなかったのは残念だけれど、遠くまで見渡せる良い天気の竹田城もまた別の味わいがありますね。それにしても城下町遠いな!往時は今よりも空気も綺麗でより遠くまで見通せたでしょうし、さぞや良い眺めであった事でしょう。

写真色々

適当に貼っていきます。

竹田城総括

雲海で有名なところですが、雲海なしでも充分に魅力的な場所だと感じました。ふもとでは半袖シャツで過ごしましたが、ここではその上から長袖シャツを羽織って腕まくりして丁度良い。自分がまわった9時〜10時の間は観光者も然程多くはなく写真も撮りやすかったが、退城する10時過ぎ頃には大声で色々な解説をしながら回るガイドを伴う団体が複数現れ、ちょっと鬱陶しくなる。

雲海シーズンの11月の混み具合は半端じゃないらしいので、本記事は全くアテにならない可能性が高い。また、冬の草木が枯れた時期は、掲載している写真とは全く違った印象となるようです(良い悪いではなく)。

一応24時間観覧可能という事になっていますが、駐車場からの道や城跡に照明はありません。夕暮れの竹田城というのも風情がありそうですが、帰るのに難儀しそうなのであまり遅くに行かない方が良いのでは。城跡は基本的に足場が悪いので、暗いと危険度がかなり高くなります。

知名度があがって観光者も激増した事に伴い、石垣の上で観光者が跳ねるので崩れそうになっているとか、ゴミが散らかるようになったとか、南千畳/北千畳でテントを張る輩が出たとか、まぁ色々とマナーに関わる問題が出てきて困ったことになっているそうです。ご注意を。

マナーといえば、すれ違う人から「おはようございます」と挨拶される事が多かった。何回か挨拶されてからは自分も率先して挨拶してみるようになったけれど、お互いが挨拶出来ると気持ちが良いものですね〜。

単身で観光している人は居ない訳ではないけれど殆ど居ませんでした。記念写真の撮影を何回か頼まれましたね。やっぱり一人の人だとお願いしやすいのでしょうか。別にいいけどね・・・w

観光者は殆どが高齢者でした。まぁ、ド平日なのも無関係では無いでしょう。でも、20代30代の夫婦やカップルも何組か見かけました。ドライブが好きな者同士なら、ここは結構落ち着ける良いデートスポットだと思います。

立雲峡へ

さて、次は立雲峡(りつうんきょう)へ。立雲峡は、竹田城のそびえる古城山の向かいにある朝来山(あさごやま)の峡谷だ。ここには、竹田城を望む展望スポットがある事で知られている。今回竹田城を見学したので、そのついでにこちらにも寄る事にした。

立雲峡の基本情報

公式Webサイト
Wikipedia
Google maps

【住所】兵庫県朝来市和田山町竹田
【営業】年中無休、24時間観覧可
【料金】無料
【駐車場】有り(無料) ※桜まつり期間中は300円とのこと
【問合せ先】わだやま観光案内所(電話 079-674-2120)
【所要時間】約60分(※俺の場合)
【客層】サンプルが少なすぎて不明(平日午前の場合)

【個人的評価】0/5点
★★★★★:行かないと人生損してるレベル
★★★★☆:宿泊旅行の主目的になりうる
★★★☆☆:日帰り旅行の主目的になりうる
★★☆☆☆:宿泊/日帰り旅行の副目的になりうる
★☆☆☆☆:別件の用事で近くにあったら寄ってみたい
☆☆☆☆☆:可も無く不可も無く

はい、記念すべき「最初の旅行の記事」でいきなりの0点です(´・ω・`)

竹田城の駐車場を出て、約5km走ると立雲峡に到着です。結構大きな駐車場がありますが、多分にもれず雲海シーズンはここも大混雑するそうです。今回は本当に閑散としていて、出会ったのは老夫婦1組と家族連れが2組だけでした。

自分は立雲峡に0点をつけましたが、この記事で立雲峡に行くか行かざるかを判断するのは難しいです。理由は後述します。

遭難した

はい、遭難しました(`;ω;´) この立雲峡、駐車場から登り始めるとすぐに竹田城の展望スポットに到着します。

第一の展望台からの眺めはこんな感じ。山全体を含むその様子が「虎が臥せ(伏せ)ている様子に似ている」ことから、竹田城は別名を虎臥城(こがじょう)と言う・・・らしい。うーん。見えない。まぁ、月のうさぎもそうだけど昔の人は想像力豊かだからな〜。そこまではいいのですが、ここからさらに登って行くと、以下のような幾つかのスポットがあります。

  • 第二、第三展望台
  • 愛宕神社
  • 竜神の滝

・・・と、駐車場の案内板に書いてありました。せっかくだしこれらも見ていこうと思ってしまったのが運の尽きでしたねー。

最初の展望台(っていう程立派なとこじゃなくて、ぶっちゃけただの数畳程度開けた場所があるというだけ)から先に進むと、いきなり道が険しいものになってきます。丸太で組まれた階段状の道が続いているのですが、この階段が荒い砂利で埋もれかけており、もはや階段というよりは坂になっています。しかも結構急勾配です。

写真ではまだあまり急勾配ではないですが、進むにつれどんどんきつくなっていきます。今にして思えば、坂になってきたあたりでさっさと引き返すべきでした。

それにしても上の2枚目、どこにピント当たってるんだ・・・。カメラに慣れようと極力マニュアルフォーカスを使うようにしているのだけれど、時々オートフォーカスのイメージでピント合わせをせずに撮ってしまっているようです。

道(階段)の形跡がわずかに残る、道ならぬ道。道(っぽいもの)が分岐しているのに、案内看板が無くてどちらに行けば良いかわからない。砂利の坂が普通に危険、滑落しかけた。登るのはまだいいけど降りるのが怖すぎる。

何の試練なのかというような状況が続き、流石にニブチンの俺でも何かおかしいとは思ったものの、それでも尚適当に進んだ結果遭難する事となったのでした。引き返そうにも来た道がどちらかわからない、そもそも道が見えなくなっている。んで、まぁとりあえず先に進みました。ほら、攻撃は最大の防御なりっていうし・・・

マイナスイオン浴びまくり!マイナスイオンで思い出した。こうなったのは元々「竜神の滝?見てぇ!」と思ったからだよ!水の音なんて全く聴こえて来ないんだが滝どこだよ・゚・(つД`)・゚・と思ったら

滝じゃなくて池がありました。

橋があるんだから近くに案内板とかわかりやすい道とかあるんじゃね!?と思って付近をウロウロしてみたら、明らかに車が通れる大きめの道を見つけた。・・・が、どう考えても来た方向とは違うどこかに通じているようなので、池のほとりで見つけた別の獣道を進んでみる事に。

うろうろ。

うろうろ。

いきなり木々の隙間に見えてビクッてなった...。魂消ると書いてたまげる。文字通り魂抜けかけた。

近づいてみると、どうやらこれが愛宕神社であるらしい。これが本殿なのだろうか・・・?とりあえず、この近くなら「この先愛宕神社」的な看板があるのではないか。その逆に向かえば、元来た駐車場に通じているのではないか。一縷の望みをかけて歩く、歩く。

あった!!この道、来た道じゃないんだけどね。どこだよここ。でもこのまま下に降りる道を歩いて行けばいつかは駐車場につながる道に合流するはず。

・・・そうして山の中をウロウロ歩く事1時間ちょうど、ようやく駐車場に戻ってくる事ができたのだった。愛宕神社は(たまたま)見つけたけど、第二、第三の展望台と竜神の滝は見なかったなぁ。リベンジ?二度と行かねぇ・・・

この記事は参考にしてはならない

とまぁ、俺個人としては散々な目に合いました。全くいい事無かった。故に0点。しかし、この記事をもとに「行くのやめておこう」と決めつけるのは尚早かもしれません。家に帰ってから立雲峡の事を調べてみたら、どうも皆さん普通に第二、第三の展望台にも、竜神の滝にも、愛宕神社にもたどり着いていらっしゃる。しかもアップされている写真を見る限り、ちゃんと整備された道を通っている。

ルートは俺が通ったところと同じように見えます。俺が通った時は荒れていて道が道でなくなっていた、様なのです。先日の台風の影響なのかもしれません。ここ兵庫県では、色々なところに未だ台風の影響が残っているようで、例えば六甲山でも裏六甲ドライブウェイが閉鎖されていたりします。そうした影響が元通りになれば、立雲峡は実は素晴らしいところなのかもしれません。

だから、この記事だけで判断はしないで下さい。でもこのブログは俺の個人的な記録も兼ねているので、思った事や感じた事、体験した事はそのまま書きます。

腹減った!!!メシだー!!!

ワタクシ疲れましたよもう。竹田城でも何気に結構歩きまわったし、その上で立雲峡でも遭難して歩き回ってしまいました。時間を見るとちょうど12時を回ったところ。お昼ごはんの時間だ!!

このあたりでは何が名物なのだろうか?・・・と、竹田駅の近くで通行人を捕まえて聞いてみたら、寺子屋というカフェを勧められました。早速向かいます。

竹田町屋カフェ 寺子屋

今回行ったお店はコチラ。竹田城下町にある竹田駅、そのすぐ近くにありました。駐車場は下の右の写真の真向かいにあり、2台だか3台だか止められます。

このあたり、一般の住宅や何かしらのお店が並んている通りなのですが雰囲気がいいです。こんな感じの古い建物が沢山並んでいます。よく見るとまだ新しい「古いっぽい建物」もあるんですけどね。お店のお姉さんに振ってみると、この寺子屋は明治時代の建物なのだと教えてくれました。

「あ、竹田城とは時代が違うんだ」とは内心思ったけど、心に留めておきました。まぁでも、実際のところ城下町はなんかそれっぽい雰囲気でいい感じです。こういう皆で町おこし、みたいな団結感って大好きです。

店内は明治とか大正とかっぽい雰囲気ですね。どっちかというと大正浪漫って言葉が似合う感じかな?入店した13時頃はお客さんは俺だけでしたが、料理を待っている間に一組やってきました。帰り際にもう一組。まぁ、こういう雰囲気のお店が混雑してると興ざめなのでそれでいいです。

メニュー一種類。潔いw 日替わりらしくて、この日のメニューは以下。

  • 八鹿豚(ようかぶた)の陶板焼き
  • 豆腐すり流し汁
  • しめじごはん
  • わらび餅
  • ドリンク

成人男性にとっては量は少なめに感じるかな?しめじごはんは具材や出汁の味が薄くてちょっと残念だった。豆腐のすり流し汁はどうだっけ、あんまり印象に残っていない。メインの八鹿ぶたの陶板焼きは美味しかったけれど、どちらかというとつゆがその大部分を占めていた。ちなみに八鹿豚は近隣の但馬で有名な豚だそうだ。但馬=但馬牛な認識だったけれど、豚も有名だったかー。知りませんでした。

・・・で、このつゆ。聞くと、お土産として販売しているものだった。お土産にいかがですか?と言われ、本当に美味しいと思ったので買いかけた。・・・が、ボトルが明らかに市販品っぽいのでコッソリぐぐってみたら衝撃の事実が。小売価格より高い・・・

ただし、一見市販品っぽいこれ、どこでも買える訳ではないようだ。唯一?通販で扱っているところも送料が結構かかる。結局買わずに店を出たが、今になって買っておけば良かったと後悔している(;´Д`)

ふぅ。ごちそうさまでした。これで1000円ポッキリかー。量的にはちょっと物足りないけれど、デザートとドリンクがついていたからそこそこ満足感あったかな。内容と価格は日替わりだそうなので、参考程度にどうぞ。

お店を出て、一帯を少しだけブラブラしてみた。

なんだか時間の流れがゆっくりに感じられるのどかな地域でした。

という事で、竹田城編はここまで。このあとは生野銀山に行ってまいりましたが、余りにも長くなったのでまた別の記事にしたいと思います。・・・本当に長いなぁw

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